男性にとって前立腺癌は重要な疾患で、特に中高年の方にとっては、PSAによるスクリーニング検査を健康診断で行っている人も多いと思います。
そんな前立腺癌が、実は食事などの生活習慣と密接に関わっていることは以前から知られています。その特に食習慣で、前立腺癌を予防するため、気をつけたいポイントについて、発表されています。
米国泌尿器科学会(AUA)は、「METABOLIC SYNDROME DISORDERS, DIET MAY BOOST PROSTATE CANCER RISK」で、以下の3つの点について示しています。
1)高炭水化物、低タンパク質、低脂質の食事により前立腺癌リスクは低減する。
2)牛乳による高カルシウムが進行性前立腺癌リスクを増大させる。
3)メタボリックシンドロームの構成要素(肥満、高血圧、空腹時高血糖など)が2つ以上あると前立腺癌リスクも増大する。
以上です。
前立腺癌を予防するために、まずは「高炭水化物、低タンパク質、低脂質の食事」を心がけ、「牛乳を飲み過ぎない」「肥満・高血糖・高血圧」に注意することが重要なようです。
日本人の方が、アメリカに移住すると前立腺癌のリスクは上がるという研究もあるそうです。これもやはり、和食よりも高脂質・高タンパクな食事であることが関係してそうですね。
是非とも上記3点にご注意いただき、前立腺癌を予防していただければと存じます。その一方で、議論は未だになされていますが、PSAによるスクリーニング検査で、早期発見を行うこともご考慮いただきたいと存じます。
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