チャンピックスとは、日本初の錠剤で内服する禁煙補助薬です。タバコを吸うと、脳にあるニコチン受容体という部分に、ニコチンが結合し、快感を生じさせる物質(ドパミン)を放出させます。
チャンピックスは、この受容体に結合することで、少量のドパミンを放出させて、イライラするなどのニコチン切れ症状を軽くしてくれます。
今回、医学雑誌JAMA「Efficacy of Varenicline Combined With Nicotine Replacement Therapy vs Varenicline Alone for Smoking Cessation: A Randomized Clinical Trial」に掲載された研究では、チャンピックス+ニコチンパッチ vs ニコチンパッチのみの禁煙成功率と安全性を比較しています。
結果、24週時点の禁煙率はチャンピックス+ニコチンパッチで65.1%、ニコチンパッチのみで46.7%と、かなりの差で成功していたそうです。バレニクリンとニコチンパッチの併用は、バレニクリンのみを用いた場合に比べて禁煙継続率を高めることが示され、両群間に見られた差は臨床的に意義のあるものでした。
なお、安全性としても、単独群との差が有意になったのは皮膚反応だけで、副作用が大きく出てくるといったこともなかったようです。
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