日経メディカルに「ズバリ!up to date問題の出題のヤマはここ」という記事が掲載されていました。
一般的な内容の問題については、過去問等で対応できると考えられますが、中でも最新の知見に基づくup to date問題は、なかなか対策が立てづらいと言われていますね。
そんな中、中国中央病院 内科部長である長門直先生は、「この1、2年に改訂されたガイドラインは要チェック」とおっしゃっており、以下のガイドラインをチェックしておくべきとのことです。具体的には、
・呼吸器:成人肺炎診療ガイドライン、COPD診断と治療のためのガイドライン
・膠原病/アレルギー:ANCA関連血管炎、シェーグレン症候群のガイドライン
・腎臓:急速進行性腎炎症候群、ネフローゼ症候群、IgA腎症、多発性嚢胞腎のガイドライン、かかりつけ医から専門医・専門医療機関への紹介基準
・内分泌:副腎性サブクリニカルクッシング症候群の診断基準、甲状腺クリーゼ診療ガイドライン
などが要注意項目として挙げられていました。その他、新薬が立て続けに出ている疾患についてもチェックが必要であり、関節リウマチ、抗体薬が承認されたクロストリジウム・ディフィシル感染症なども要チェックとのこと。
少なくとも、上記ガイドラインはチェックしておいた方がいいですね。ただ、学会によっては一般公開していない(呼吸器をはじめ)ものもあり、集めるのも大変ですね。ぜひネットで一般公開してもらいたいものです。
なお、up to date問題に焦点を当てた「長門流 総合内科専門医試験MUST! Vol.1」などのDVDが発売されており、ご参考にしていただくのもよろしいでしょうね。