初期研修では原則バイト禁止であり、そもそも初期研修医を雇おうという病院も少ないでしょう。ですが、初期研修を修了し、専攻医(後期研修医)となりますと、バイトが可能となるところも少なからずあります。
私の同期ですと、大学で後期研修をしていた同期を中心として、3年目でも当直バイト、透析バイトに勤しんでいました。他のドクターが行けないという時、私にもそのおこぼれが回ってくるということもありました。
今回の記事では、4月から専攻医(後期研修医)という先生方にオススメのバイト探しについて書いてみたいと思います。
非常勤とスポットの違いとは
バイトには非常勤バイト、スポットバイトがあります。その違いとは、
非常勤バイト:「週に一回、病院の外来を受け持つ」「週に一回、当直バイトを行う」といった定期的なバイトです。原則的に同じ病院で、決まった外来、当直、病棟管理業務などを行います。
非常勤バイトのメリットとしては
・同じ病院で、慣れた環境、スタッフで働ける。
・毎回、求人募集先を探す必要がない。
・安定的な年収upが臨める。
一方、デメリットとしては、
・毎週バイトが入っているような状況であり、自由な時間は減る。
・欠員を出してしまう状況となり、休みづらいところがある。
などでしょうか。
スポットバイト:スポットバイトとは、基本的に「一回だけ」のバイトです。外来、当直、病棟管理業務などでそれぞれ、一回こっきりの募集があります。
スポットバイトのメリットは、
・好きな時にバイトを入れられる。
・勤務条件(年収、勤務時間など)を毎回選ぶことができる。
デメリットとしては、
・異なった環境で、毎回、慣れない職場となる。
・求人に波があり、なかなか募集がないことがる。
・募集先を毎回チェックする必要がある。
などがあります。
まずは非常勤バイトを検討
スポットバイトは、自分のスケジュールに合わせてバイトができるというメリットはありますが、その一方で、上記のように求人数や時給が安定しないというデメリットがあります。
私のような人見知りは、スポットバイトで毎回慣れない環境のところに行くというのは、やはり結構大変だと感じます。
そのため、まずは非常勤バイトを優先させて考えてみることをオススメします。ただ、当直バイトなどですと、「翌日の勤務に間に合うかどうか…」といった心配もあるでしょうから、「1日(半日)外来バイト」もしくは「1日(半日)病棟管理バイト」が私としてはオススメしたいところです。
非常勤バイトができない場合のオススメバイト
非常勤バイトはスケジュールや体力的に厳しいということでしたら、余裕のある時にスポットバイトを入れるといったことがオススメです。
土日や祝日で、当直やオンコールが入っていなければ、そこにスポットのバイトを入れるといったこともできますね。定期的な土曜半日バイトに、祝日スポットを組み合わせるということもできそうです。
特に学会シーズン、お盆などの夏季休暇・年末年始などの休みは求人数も多く、なおかつ高時給が期待できるのでオススメです。
バイトを行う上での注意点
病院によっては、バイト禁止のところもあります。
その場合、バイトを行っているとバレてしまいますと、処罰の対象となり、最悪、専攻医の研修を続けられなくなる可能性もあります。そこまでのリスクはやはり犯すべきではないと思います。
やはり、「隠れてバイト」というのは避けるべきです。禁止されている場合は、専攻医修了後、ぜひバイトOKな病院を探した上で勤務するようにしましょう。
また、常勤先+バイト先など、2ヶ所以上から給与所得がある場合は、確定申告が必要となります。申告をしていない場合は、税務署から追徴課税を課される可能性もありますので、しっかり確定申告は毎年行いましょう。
ついでにふるさと納税、iDecoを始めていれば節税になりますので、早い内から確定申告に慣れておくのはいいですよ。
なお、確定申告に必要な源泉徴収票については、
損をしやすい、交通費にまつわるポイントがありますので、内容をしっかりとチェックしましょう。
専攻医(後期研修医)のバイトを探しやすい求人サイト
専攻医(後期研修医)もOKというバイトが少ないという印象をお持ちの方もおられますが、実はそんなことありません。また、「専攻医だから」と給与を下げられてしまうなんてこともありません。
私は現在、非常勤の内科外来バイトを行っていますが、周辺の病院と比べてかなり時給の高いバイト先をリクルートドクターズキャリア[PR]で紹介してもらいました。
その他、産業医になる前のドロッポ医時代にお世話になっていたのが、
エムスリーキャリア
です。この3つの会社を実際に利用してみましたが、好条件の求人数も多く、どれもオススメできると思いました。まずはこの中からお選びいただき、バイトを始めてみてはいかがでしょうか。