初期研修では原則バイト禁止であり、そもそも初期研修医を雇おうという病院も少ないでしょう。ですが、初期研修を修了し、専攻医(後期研修医)となりますと、バイトが可能となるところも少なからずあります。
私の回りですと、大学で後期研修をしていた同期を中心として、3年目でも当直バイト、透析バイトに勤しんでいたようです。
さて今回は、専攻医(後期研修医)のバイト探しについて書いてみたいと思います。
非常勤とスポットのメリット・デメリット
バイトには非常勤、スポットがあります。「非常勤」は、たとえば「週に一回、病院の外来を受け持つ」「週に一回、当直バイトを行う」といった定期的なバイトです。原則的に同じ病院で、決まった外来、当直、病棟管理業務などを行います。
非常勤バイトのメリットとしては
・同じ病院で、慣れた環境、スタッフで働ける。
・毎回、求人募集先を探す必要がない。
・安定的な年収upが臨める。
一方、デメリットとしては、
・毎週バイトが入っているような状況であり、自由な時間は減る。
・欠員を出してしまう状況となり、休みづらいところがある。
などでしょうか。
一方、スポットバイトは基本的に「一回だけ」のバイトです。外来、当直、病棟管理業務などでそれぞれ、一回こっきりの募集があります。
スポットバイトのメリットは、
・好きな時にバイトを入れられる。
・勤務条件(年収、勤務時間など)を毎回選ぶことができる。
デメリットとしては、
・異なった環境で、毎回、慣れない職場となる。
・求人に波があり、なかなか募集がないことがる。
・募集先を毎回チェックする必要がある。
研究日がある場合のオススメバイト
週に1日、研究日として丸々空いているという先生もおられるでしょう。その場合は定期的にバイトができるということでもありますので、非常勤バイトを考えてみてはどうでしょうか。
ただ、当直バイトなどですと、「翌日の勤務に間に合うかどうか…」といった心配もあるでしょうから、「1日(半日)外来バイト」もしくは「1日(半日)病棟管理バイト」などはいかがでしょうか。
研究日がない場合のオススメバイト
研究日がありませんと、「研究日に定期的なバイトを入れる」ことができません。そのため、「土曜日の午前中もしくは午後の外来バイト」「土曜の夜~日曜の朝までの当直」といったことが多いのではないでしょうか。
また、祝日に当直やオンコールが入っていなければ、そこにスポットのバイトを入れるといったこともできますね。定期的な土曜半日バイトに、祝日スポットを組み合わせるということもできそうです。
バイトを行う上での注意点
病院によっては、バイト禁止のところもあります。その場合、バイトを行っているとバレてしまいますと、処罰の対象となり、最悪、専攻医の研修を続けられなくなる可能性もあります。
やはり、「隠れてバイト」というのは避けるべきです。禁止されている場合は、専攻医修了後、ぜひバイトOKな病院を探した上で勤務するようにしましょう。
専攻医(後期研修医)のバイトを探しやすい求人サイト
専攻医(後期研修医)を敬遠するような病院もありますが、逆に「専攻医(後期研修医)OK」と謳っている求人もあります。そのような求人を見つけやすい転職支援会社もあります。
特に、「民間医局」は専攻医のバイト支援を手厚く行っているとホームページ上に掲載されています。
もし「専攻医だから…」と二の足を踏んでおられるようでしたら、こちらでご登録・ご相談されてはいかがでしょうか。
その他、私も産業医一年目の時にバイトを紹介してもらったのが、「リクルートドクターズキャリア」さんです。
こちらも親身になって相談に乗っていただけました。まずはこういったところから探してみてはいかがでしょうか。