「たびたび会社を休む」社員への対処法【産業医マニュアル】

会社をなんだかんだと理由づけして休んでしまう、そんな社員にどう対処したらいいのか、産業医としてもかなり難しい問題です。

というのも、有給を使い切って給料が減ろうが、評価が下がろうが当人はさほど困っておらず、「休みたい時にとにかく休んでしまう」のです。

結果、大事な仕事を任せることは出来ず、同僚たちの業務負担を強いることになってしまいます。そのため、同僚たちから不満の声が上がり、上司もどうしていいのか、と困ってしまっていることがあります。

そんな社員にどう対処すべきかですが、まずはどうして休んでしまうのか、その原因をしっかりと探るべきであると思われます。

大抵の場合、本人に質問しても「なぜだか分からない」と答えることが多いのですが、休んだ日の直前に何かトリガーとなる業務があったり、直後にストレスとなる業務が控えていたりします。そのような要因がないかどうか、しっかりと把握しましょう。

その他、睡眠リズムが乱れやすい人で、朝に起きることができずにたびたび休んでしまうなんて場合もあります。その場合は治療が必要であり、精神科受診を勧めるべきでしょう。

また、はっきりとした原因もなく、「ただ単に休みたい」と思って休んでしまうような人もいます。

すでにメンタル疾患と診断されている場合、主治医受診の上、就業可否判断を行なっていただき、改めて産業医面談を実施するというケースが多いように思います。また、主治医に就業状況を伝えた上で、診療情報提供書を求めることもあります。

ただ、このようなことを行なったとしても、状況は変わらない、ということも多いです。その場合は「病状悪化時には主治医を受診し、必要がある場合は休業する」とした上で、そこから復職する場合にはどうしたらいいのかという復職の条件を決定し、本人と取り決めておくというのも手です。

・生活リズムが整っており、日中の活動も十分可能な状態
・出勤率80%が見込める状態
・通勤可能であり、残業なしの基準勤務が可能
などです。この状態か否かを確認するために、

1) 生活記録表を書いてもらい、病状快復を確認する。
2) 通勤訓練やためし出勤を実施する。
3) リワークを行い、出席率を確認
といったことを行ってみてはいかがでしょうか。

安易に欠勤、休業、復職を繰り返してしまうようなケースでは、「しっかりと病状の快復を確認する」「復職の基準を明確にし、復職後もセルフチェックできるようにする」といったことが有効であるケースもありますので、お試しいただいてはいかがでしょうか。

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