転職すべきかどうかを現職の上司に相談するべきでない理由

内科の常勤医として勤務していた当時、辞める間際はかなり悩んでいました。不眠症状も現れており、精神的にも不安定になっていました。

そんな中、上司との人間関係にも亀裂が入って、私はその上司を避けるようになっていきました。激しい言い争いはないものの、その関係は修復することができず、「君は臨床医に向いていない」という言葉が決定打となり、私は転職活動を本格化させていきました。

ただ、実際に認定産業医の資格をとり、その上で企業の内定をいただいて「来月いっぱいで、辞めさせてください」と上司に言いに言ったところ、「そんなの絶対に上手くいくはずがない」「少なくとも来年4月まで働くべきだ」「将来、ここで研鑽を積んでいてよかったと思えるはずだ」などと慰留されました。

「『君は臨床医に向いていない』って、先生おっしゃってませんでした?」とつい言ってしまいましたが、上司は「それは言葉のあやだ」などと言い、話し合いは結局のところ平行線でした。

今になって思いますが、「現職の職場で、人間関係などを我慢して働き続ける」方がいいのか、「転職して新たな職場で働きだす」のがいいのか、そんなことは誰にも分かりません。それは神のみぞ知ることであり、当然、現職の上司にも分かることではありません。
よって、いくら現職の上司に慰留されようが、「上手くいくはずがない」などと言われようが、「やってみなければ分からない」のです。少なくとも、私は転職してよかったと思っています。悔いはないです。

「転職するかどうか」は、自分で決めることです。もちろん、その決定をする上で、他の人の意見を聞くことは重要です。ですが、その意見を聞く相手は、上司でない方がいいと思います。関係する当事者ではなく、第三者の意見を聞く方がよろしいと思われるわけです。

私としては、「リクルート ドクターズキャリア」といった転職支援会社のキャリアエージェントさんに、転職すべきかどうかを含めて、一から相談なさることをオススメしたいと思います。

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