医師が「辞めてやる!」と思った時に考え直すための3つのポイント

多忙な上に、患者さんやそのご家族の対応や、上司との関係、看護師さんとのやりとり…病院勤務の医師にとって、ストレスとなりうることは非常に多いと思います。その中で、「辞めてやる!」と思うことは1度や2度どころではないのではないでしょうか。

今、実際に転職を考えていらっしゃる方も、いらっしゃるとは思いますが、怒り・腹立ち紛れに辞めての転職活動は、失敗しやすいもの。

まずは次に挙げるような3つのポイントで、クールダウンしてみましょう。

1) 仕事がつまらないと思うときこそチャンス

どんな業務内容・環境にあっても、自分にとっては「こんな仕事、つまらない」としか思えないことがあります。そうなってしまうと、モチベーションがぐんと下がり、「こんな仕事、やってられるか!」と思ってしまうわけですね。

ふてくされたり、手を抜いて仕事をするようになってしまう方もいらっしゃいます。ですが、そこで手を抜いていると、より一層、「仕事を任せられない」と判断され、不遇な状態の深みにはまり、抜け出せなくなることがあります。

そこで、「仕事がつまらない」と思ったときこそ、「人一倍頑張って成果を出す」「空いた時間で勉強する」と思うことで、事態が好転することがあります。そのため、「仕事がつまらないと思うときこそチャンス」と思って、仕事に取り組みましょう。

2) 「周りは分かってない!」という怒りには

上司や看護師などの意見や小言に、辟易とするということもあるかもしれません。そこで、「自分の価値を、周りは分かってない!」「もっと俺はできるんだ!」と思い、耳を貸さない、という先生もいらっしゃいます。

「周りは自分のことを分かってない!」ということですが、そう思う前に、今までのことを振り返ってみましょう。果たして、あなたは思っていること・考えていることを、しっかり相手に伝えていますか?

あなたがオーダーを指示した時、看護師や部下、研修医はしっかり理解していますか?患者さんやご家族のクレームの原因として、説明が不十分ということはないでしょうか?

周囲の人たちは、あなたが思っている以上にあなたのことやあなたの思っていること・考えていることを分かっていません。「分かってない!」と憤慨する前に、ご自身の思い・考えを伝えてみましょう。

3) 転職したら悩みは消える…は間違い

不平不満を抱いていたり、ストレスを抱えていると、ついつい「こんなところから離れたい」「転職したらこんなことないのに」と思いがちであり、逃避するために転職を考える人がいます。

ですが、その考えでの転職は失敗する可能性が高いです。「転職したら全ての悩みは消える」というのは誤りです。どこであっても、悩みというのはつきものです。そこで、実際に他の病院はどんなところなのか、転職活動をしてみる、というのも手です。

「隣の芝生は青く見える」ではないですけど、今の病院よりも良い条件、環境があるのか実際に調べてみるということですね。

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