産業医も「臨床」を続けるべき3つの理由

私は現在、週4日常勤産業医として勤務し、1日は非常勤外来を受け持たせていただいております。長らくその生活を続けておりますが、その理由としては、3つあるな、と最近思った次第です。

今回は、産業医も「臨床」を続けるべき3つの理由について書いてみたいと思います。

1) 臨床医としての「勘」が鈍らないように

長らく臨床から離れてしまいますと、「この症状、鑑別診断はなんだっけ?」などと思ってしまうこともあるでしょう。社員の方々と面談をしている上でも、こうした臨床医としての「勘」は鈍らせるべきではないと思います。

また、臨床医として、主治医の心情も理解できていないと、ついつい「この血糖値…コントロールしていないとは主治医、けしからん!」などと、主治医を攻める思考に陥ってしまいますが、実際は「患者本人がまず治療に前向きじゃないからな」といったことがよくあります。

事象を多面的に見る、問題解決を複数の視点で眺めつつ行うということもまた重要です。そのため、「臨床医の目」というのは持っておくべきであると思われます。

2) 「臨床医に戻れる」という安心感

1) にも理由が関わってくるのですが、「産業医一本で食っていく」と自分で思っていても、臨床医求人に比べて、産業医求人数は少なめです。「前職を辞めたら、転職先がない」なんて自体に陥らないとも限りません。

そのような時、「臨床医に戻れる」という選択肢がないと大変です。そのため、週1度でも診療を続けて「臨床医に戻れる」という安心感を持っておくのも重要だと思われます。

3) 収入面での潤い

産業医としての収入は、やはり当直・オンコールを行う臨床医としての収入よりは低くなりがちです。そのため、非常勤外来で収入が月30~40万増えることは大変ありがたいことです。

収入面での潤いは、やはり生活していく上でも、将来を考える上でもとても大切なことですよね。そのため、非常勤バイトは産業医にとってとても大事なものだと思われます。

以上です。
もし現在、産業医のみで非常勤外来などのバイトをされていらっしゃらず、「バイト、はじめてみようかな」とお思いでしたら、「リクルートドクターズキャリア[PR]」といった求人情報を多くお持ちのキャリアエージェントさんにご相談いただいてはいかがでしょうか。

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