腰痛における労働衛生管理・対策について説明せよ【労働衛生コンサルタント試験口頭試験対策】

作業環境管理

作業環境管理として、以下の点について留意する。
・温度(寒冷ばく露は腰痛を悪化させ、又は発生させやすくする)
・照明(作業場所、通路、階段等で、足もとや周囲の安全が確認できるように適切な照度を保つ)
・作業床面(労働者の転倒、つまずきや滑りなどを防止するため)
・作業空間や設備、荷の配置等(作業そのものや動作に支障をきたすような機器や設備の配置や整理整頓が不十分で雑然とした作業空間、狭い作業空間は、腰痛の発生や症状の悪化につながりやすい)
・振動(車両系建設機械の操作・運転等により腰部と全身に著しく粗大な振動、あるいは、車両運転等により腰部と全身に長時間振動を受ける場合、腰痛の発生が懸念される)

作業管理

作業管理として、以下の点に留意する。
・自動化、省力化(作業の全部又は一部を自動化することが望ましい。それが困難な場合には、台車などで負担を減らす)
・作業姿勢、動作(前屈、中腰、ひねるといった姿勢にできるだけならないようにする)
・作業の実施体制(1人だけで作業を行わず、協力するなど)
・作業標準の策定(作業動作、作業姿勢、作業手順、作業時間等について、作業標準を策定すること。)
・休憩・作業量、作業の組合せ等(適宜、休憩時間を設け、その時間には姿勢を変えるようにすること。長時間勤務を避ける)
・靴、服装など(ハイヒールやサンダルなどを避け、作業服は、重量物の取扱い動作や適切な姿勢の保持を妨げないような服装とする)

健康管理

健康管理としては、以下を実施する。
・配置前健康診断、定期健康診断
・腰痛予防体操
・職場復帰時の措置(腰痛は再発する可能性が高いため、就労上、必要な措置を講じる)

参照:厚生労働省 職場における腰痛予防対策指針

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