コントロール・バンディングとは何か説明せよ。また、メリット・デメリットについてそれぞれ説明せよ。【労働衛生コンサルタント試験口頭試験対策】

コントロール・バンディングとは

化学物質の健康有害性についての簡易的なリスクアセスメント手法の一つです。ILO(国際労働機関)が開発途上国の中小企業向けに開発した、簡便かつ実用的なリスクアセスメントの手法です。

「化学物質の有害性」、「物理的形態(揮発性/飛散性)」、「取扱量」の3つの要素から、リスクの程度を4段階に区分(バンド)分けします。結果、バンドに応じた実施すべき対策及び参考となる対策シートが得られます。

参照:厚生労働省版コントロール・バンディング

メリット

・化学物質への作業場での曝露濃度、許容濃度、曝露限界値を用いずに使用できる(粉じん等が生ずる作業は値設定が必要)。
・コストをかけず、専門的な知識がなくても利用できる。

デメリット

・リスクが過大評価されて過度の対策が必要となることがある。
・工学的対策が考慮されない。
・非常に高リスクと判定された場合、専門家のアドバイスが必要。
・粒子状/液体状物質については評価できるが、気体状態の物質への評価はできない。

参考書紹介

産業医のための労働衛生コンサルタント口述試験対策マニュアル: 一発合格するための秘訣

労働衛生コンサルタント試験の口述試験に特化した、勉強方法・対策法・合格するための秘訣について記載しています。

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