常勤産業医での転職活動、私が「上手く行った時」と「上手く行かなかった時」についての具体例

私は常勤産業医として勤務しており、転職自体も3回、ゆうに10社以上にエントリーしています。1次面接で落とされたこともありますし、2次面接でダメだったということもあったりします。

こうした経験を振り返りますと、「上手くいった理由」や「上手く行かなかった理由」などが理由として分かってくるわけですが、それで言えることとしては、「自分ではどうしようもない理由」ということもあるわけなので、「複数社を受けてみてダメだった」という時も、あまり落ち込まない方がいいということだと思います。

「なんだ、そんなことか…」という理由

産業医が複数人在籍している企業ですと、その「男女比」「年齢」なども気を配っているそうです。男性ばかりにならないように、また年配の産業医ばかりにならないように、など、採用では考えているとのことでした。

その結果、私が「性別」「年齢」などを考慮して採用されたという経緯があります。「え?じゃあ、あんなに採用面接で対策して頑張ったのは何だったのさ…」と思ったわけですが(もちろん、そこで大きなミスをしないということも大事だったとは思いますが)、このようなことで採用をされる、ということもあったりします。

また、「若手医師の方が年収をそんなに上げなくて済み、コストカットできる」「若手医師の方が、定年間際の医師より長く勤めてくれる可能性があって、採用でのコストがカットできる」といった思惑もあったりするとは思います。

逆に言えば、「あんまり若すぎて(30代)、経験がないと思われる」ということでNGを出されるということも実際にありました。このあたりはやはり求める産業医像は企業によって異なりますので、そこに関わってくるということになります。

「資格」が意外と役に立った

労働衛生コンサルタントの資格について、転職で有利になるかどうかは「企業による」というところがあります。採用担当者が「何なの?その資格」という場合は全くもって役に立ちませんし、「書類選考でほんの少し有利になる」程度のところもあります。

一方で、「合格率も低く、そこそこ取得するのは大変な資格」ということを知ってくれている採用担当者がいると、結構有利に働くということもあります。実際、私が入職できた企業では、そうした担当者がいてくれたので助かりました。

まさにこのあたりは「運」というところが大いに関わってくるところですが、「一応、役立つかもしれない」と取得しておくのはよろしいかもしれません。

以上です。
採用面接で落とされますと、やはり悔しいですし、大きなストレスを感じます。ですが、上記のような「なんだ、そんなことか…」ということで企業側が決めている、ということもあったります。

なので、あまり落ち込まず、「切り替えて次に応募しよう」と考えた方がよろしいかと思います。リクルートドクターズキャリア[PR]などに相談をすれば、求人を教えてもらえますし、これから12月にかけて求人数は増えていくと思います。たとえダメだったとしても、ぜひ諦めずにチャレンジしてみてください。

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