常勤産業医の給料や福利厚生、やっぱり「企業によって異なる」あれこれ

私は産業医としては現在、3社目となります。大手企業から、その大手企業の関連会社・子会社といったところに入職してきた上での経験で言えば、やはり「給料や福利厚生」については企業によって結構違うよな、という印象です。

大手であれば「金払いがいいよなぁ」と感じることも多い一方、その関連会社・子会社であったりしますと、「まぁ、給料は払ってはくれますけどね…」といったことを感じることが多かったりします。

「大企業」ならではの給料・福利厚生

最近、誰もが知るような某自動車会社の求人を見ていたところ、40代前半で年収1500万円~(週5日勤務、8時間勤務)となっています。その上、住宅手当や赴任手当など、あれやこれやと手当がついている様子です(医師転職ドットコム[PR]に掲載されている産業医求人です)。

その上、年次や経験によって、順調に昇給していくということもあったりしますので、それだけでも十分なモチベーションになってくれるのではないでしょうか。

一方、私が今勤務しているところですと、「昇給なしで固定」「福利厚生、特になし」「週3日勤務で社会保険なし」といったところなので、これだけでも「大分違うな」ということがおわかりいただけるところだと思います。

どの企業で働くか、という問題

ただ、大企業で働くには、それ相応の苦労もあります。大所帯の人間関係の中で働くのは、私には無理でしたので結局のところ今のような「産業医1人体制、保健師なし」といったところで働くのが性に合っているように感じています。

また、働き方も「週5日、1日8時間」きっちりと産業医として勤務するよりは、「産業医として短時間働いて、あとはバイトで気ままに働く。仕事に飽きたらバイトをその都度変えていく」というスタイルの方が好きだったりします。

「給料や福利厚生」のことも大事ではありますが、働き方、特に「ストレスなく働けるか」といったところの方が大事だという私のような人間もいるわけで、その点、「合わないなぁ」と思ったら違う企業で働いてみる、というのも手かな、と思います。

私の場合、いくつかの違うタイプの企業に転職できたというのは、様々な面を見る上ではよかったのかな、と思っています。もし現在の企業での勤務に不満を感じているようでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]など求人紹介会社に、「異なるタイプの企業」への転職について相談をしてみるのもよろしいのではないでしょうか。

【2025年度版】常勤産業医になるための完全ガイド(認定産業医になる~転職活動まで)
「産業医として働く」ということで言いますと、大まかに言って、一つの企業で常勤の専属産業医として働くのと、非常勤で嘱託産業医として働くという2つの形態があります。簡単に言ってしまえば、「常勤」ですと雇われている企業に出勤してそこで働くことにな...
【2025年版】「専攻医/後期研修医をやめて産業医」になろうと考えている若手医師へのアドバイス
私自身、最初から産業医を目指していたわけではありません。そもそもは内科の後期研修医になり、「まずは専門医資格を取得して開業しよう」と考えていました。ですが、その途中でドロップアウトし、そこからは産業医として働いております。だからこそ、同じよ...
タイトルとURLをコピーしました