産業医の転職で、「そもそも企業の求人ってどうやって見つけるの?」「医局/地元医師会が企業の求人を握ってて、そこ経由じゃないともらえないんじゃないの?」といった質問を受けることがあります。
また、専攻医/後期研修医の方ですと、「専門医資格がなかったり、臨床医の経験年数が浅いと転職は難しいんじゃないですか?」といった質問をされることもあります。
今回の記事では、こうした産業医転職にまつわる疑問・質問についてお答えしたいと思います。
産業医求人についての疑問
まず、「企業の求人ってどうやって見つけるの?」「医局/地元医師会経由じゃなくても求人って見つかるの?」という疑問についてですが、もちろん医局や地元医師会が紹介する経由もありますが、人材紹介会社経由でも十分、求人はあります。
私が3回の転職で内定をもらったのは、全て人材紹介経由であり、ほとんどがリクルートドクターズキャリア[PR]から紹介された求人です。こうした経路ですと、コネも不要です。だから、「コネ無し」であろうが産業医への転職も十分可能であるということになります。
専門医資格・経験についての疑問
臨床医としての「専門医資格」は、経歴の一つとして評価する企業もあるとは思いますが、「専門医資格がないから産業医として採用しない」なんてことはありません。
そもそも私は専門医資格はない(内科認定医止まり)ですが、産業医をやっております。
また経験年数についてですが、「医師としての経験年数(臨床経験or臨床+産業医経験)10年以上」などと限定している求人も中にはありますが、そのような求人ばかりではありません。
ですので、私のような「後期研修医(専攻医)途中でドロップアウトして産業医」というコースの方でも、問題なく産業医になれると言えると思います。
おまけ:求人に関する実情
企業が大学とつながりがあり、「その大学から産業医となる医師を紹介したもらう」ということもあるにはあるようです。しかしながら、それでも「なり手」となるドクターは多いわけではなく、需要に対して供給は不足している状態です。
そもそもそんな大学・医師会とのパイプがある企業ばかりではないですし、結果として「人材紹介会社に求人を掲載する」ということになるわけです。
ですので、まずは、リクルートドクターズキャリア[PR]などの人材紹介会社に登録して、転職エージェントに「産業医求人ないですか?」と問い合わせるのが産業医求人を調べる近道であると言えます。