産業医の採用時面接で、未経験者であれ経験者であれ、「産業医の業務内容」というのは当然把握しているものとして話が進められていきます。
また、2019年4月から、働き方改革関連法の成立に伴い、産業医等の業務内容を労働者へ周知することが必要となっています。入職後も、そうした内容については知らなきゃまずい、ということになると思われますので、産業医未経験というドクターは、改めておさらいしておいた方がよろしいかと思われます。
さらに言えば、それまで常勤産業医がいなかった企業でありますと、人事労務担当者に「先生、産業医ってどんなことをしてくれるんです?」と質問されるようなこともあったりします。そこで答えられないと、やはりバツが悪い思いをすると思います。
さて、「産業医の業務」の項目を挙げますと、
・産業医面談:復職面談、メンタル不調者面談、休職前面談、休職中面談、過重労働者面談、その他(保健指導、健康相談)等
・安全衛生委員会への出席
・職場巡視
・健康診断の就業判定、受診勧奨
・ストレスチェックテストの実施、高ストレス者で希望者への面談
・健康教育、安全衛生教育
などが挙げられると思われます。こういった内容についてはやはりスラスラと言えるようになっておきたいところですね。
なお、「未経験」で産業医になるというのはなかなかハードルが高いものがあります。その点、もし転職活動でお困りでしたら、私が臨床医→産業医になった際にお世話になった「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、その後の転職で並行してお世話になった「エムスリーキャリア」といった人材紹介会社の転職エージェントにご相談いただいてはいかがでしょうか。