産業医マニュアル

産業医マニュアル

上司がメンタル疾患を抱える部下を「仮病を使っている」と決めつけてしまうことの危険性【産業医マニュアル】

管理職の方から、「仮病をつかっている部下がいる。なんとかして欲しい」と相談を受けました。産業医としては、実際に会って話をしないとなんとも判断しようがないと伝えた上で、実際にその部下である社員と面談を行うことになりました。 話を聞くと、業務負...
産業医マニュアル

産業医は会社で新型コロナウイルスワクチンを社員へ接種できるのか?【産業医マニュアル】

ワクチンの職域接種を21日から開始すると、政府が表明したことを受け、私も会社から「先生に接種をお願いできませんか?」と依頼されました。 「もちろん、協力させていただきます」と二つ返事で返答させていただいたわけですが、ふと疑問に思いました。「...
産業医マニュアル

産業医が「主治医と相談を」と社員に促すのは重要である理由【産業医マニュアル】

通院中の社員さんが、面談中に「実は、症状が変わってきていて…」「不眠が悪化していて…」と訴えることがあるのですが、「そのことについて主治医に相談しましたか?」と質問すると、「実は相談できていないんです」とのこと。 「なぜ相談できないのですか...
産業医マニュアル

「メンタルには自信あり」の人こそ、うつ病になった時のショックは大きいようで【産業医マニュアル】

見た目、かなりの筋骨隆々で「学生時代はラグビーをやってました」という社員さんが産業医面談を受けにこられました。うつ病になったということで、診断書を持参の上、休職するかどうかについての相談をされていました。 どうやら、仕事がかなり多忙な上に奥...
産業医マニュアル

「親の心、子知らず」ならぬ「上司の思い、部下知らず」という状況に産業医としてどう対応すべきか【産業医マニュアル】

ある社員が「抑うつ状態」との診断の下、休職しました。1ヶ月ほどの休職期間の後、ようやく復職したわけですが、ほどなくしてまた休みがちになってしまいました。そのため、産業医面談を再び実施することになりました。 その社員の上司は大変理解があり、部...
産業医マニュアル

会社からも求められる人材で、待遇も悪くなく、人間関係も良好…という社員が辞めた理由【産業医マニュアル】

とある専門職の社員さんが「先生、このたび辞めることになりまして」とご挨拶に来られました。優秀な方で、まさしく会社からも求められる社員さんでした。 待遇も悪くなく、業務負荷も高すぎるというわけでもありませんでした。また、人間関係も良好で、上司...
産業医マニュアル

通勤訓練できていたのに…すぐに再休職してしまった社員のウソ【産業医マニュアル】

1ヶ月ほどうつ病で休職した社員が復職するということで、1日をどのように過ごしていたのかという「生活活動表」を記してもらいつつ、会社に定時までに出勤してもらう「通勤訓練」を実施することになりました。 生活活動表では、夜寝ることができていて、な...
産業医マニュアル

片頭痛での遅刻や欠勤を「メンタル疾患?ズル休み?」と疑われてしまっていた社員【産業医マニュアル】

私も片頭痛持ちとして、こうした梅雨の時期や台風シーズンなどは憂鬱になる気持ちが分かるのですが、その片頭痛が原因で「メンタル疾患?ズル休み?」と疑われてしまっていた女性社員がいました。 片頭痛の痛みが強くなっていたのが月曜の朝であることが重な...
産業医マニュアル

「正しさ」は時として人間関係における「鋭利なナイフ」になってしまうという話【産業医マニュアル】

私が後期研修医時代に勤務していた病院では、医長2人体制という、少し変わっていたところでした。その医長たちが仲良ければ話は別なんでしょうが、仕事の話以外は一切しないというぐらいドライな関係で、飲み会でも話しているのを見たことがありませんでした...
産業医マニュアル

「上司は予想以上に部下のことを把握していない」からこそ産業医としてすべきこと【産業医マニュアル】

メンタル疾患で休職中の社員さんの面談を終え、復職可否判定についての意見書を人事側および課長に送ったところ、思いもよらぬ事態になりました。 というのも、その課長が「メンタル疾患になったストレスの要因は在宅勤務にある。だから、在宅勤務をやめるよ...