労働衛生の5管理とは、
1) 作業環境管理
2) 作業管理
3) 健康管理
4) 労働衛生教育
5) 総括管理
です。
「1) 作業環境管理、2) 作業管理、3) 健康管理」の3管理が、労働衛生管理の基本となるもので、これに総括管理と労働衛生教育を加え、5管理とすることもあります。
作業環境管理
作業環境管理とは、作業環境中の有害因子の状態を把握して、できるかぎり良好な状態で管理していくことです。
作業環境中の有害因子の状態を把握するには、作業環境測定が行われます。
作業管理
作業管理とは、環境を汚染させないような作業方法や、有害要因のばく露や作業負荷を軽減するような作業方法を定めて、それが適切に実施させるように管理することで、改善が行われるまでの間の一時的な措置として保護具を使用させることなども含まれます。
健康管理
健康管理とは、労働者個人個人の健康の状態を健康診断により直接チェックし、健康の異常を早期に発見したり、その進行や増悪を防止したり、さらには、元の健康状態に回復するための医学的及び労務管理的な措置をすることです。
最近では、労働者の高齢化に伴って健康を保持増進して労働適応能力を向上することまでを含めた健康管理も要求されるようになってきています。
労働衛生教育
有害作業に従事する労働者に対する教育や、一般的な健康保持増進についての教育を行います。
総括管理
上記1)−4)を総合して推進するため、職場の労働衛生管理体制の整備、管理計画の策定を行います。また、職場の巡視、職場の衛生診断とその対策、関係する情報の収拾、行政への対応や外部諸機関との連携を図る等の職務を行います。