常勤産業医は「リモートワーク」での勤務は可能なのか?

コロナ禍で、常勤産業医の求人というのはちらほらと見かけたわけですが、社員の方々に「出社」を促す企業も増えてきたという事情もあり、産業医の求人においてもあまり「リモートワーク」の文字は見かけないようになってきました。

しかしながら、中には「リモートワークの相談可」という企業もあります。ただし、「日数制限あり」というようなことが記載されていたりします。民間医局[PR]の求人、金沢市のものを見ておりますと、そのように記載があります(求人番号:25-JJ301346)。完全に「フルリモートで」ということはなかなか難しいのかもしれません。

産業医の業務とリモートワーク

そもそも産業医の業務ベースで考えますと、出勤が必要なのは「職場巡視」あたりで、社員さんとの面談は「ビデオ通話で」といったこともできますし、人事側との面談後の対応についての相談も「メールで」といったこともできそうですね。

他にも、安全衛生委員会への出席もリモートで出席ができますし、健診判定も「データを送ってもらって判定」ということもできそうです。特に製造業などではなく、オフィスでの勤務がメインの常勤産業医であれば、「月に数日出勤すれば事足りる」といったところでしょうか。

中には、「リモートワーク」が可能という企業であっても、「産業医全体の会議は対面で」というところはあったりして、コミュニケーションをある程度とって、横の連携はとって欲しいという意図があるのかな、と思った次第です。

リモートワーク?会社での勤務?

会社にいたらいたで、相談にフラッと来られる方も中にはいますし、すれ違ってちょっとした話をすることで会社の問題や内情が知れたりすることもあり、私としては「やっぱりリモートワークだとちょっと寂しいかも」と思ったりもします。

また、非常に稀ではありますが、体調不良者が出た時に対応を求められることもあり、その点も「会社に医師が勤務している」意味はあるのかな、とも思われます。

社員さんとの面談は、ビデオ通話がかなり増えてきていて、そのうちに「面談は全てビデオ通話で」ということにもなるのかな、なんて思ったりもしますが、情報量という面で言えば、やはり対面の方が多いし、あってしかるべきだとも思います(ビデオ通話だと「歩いて入ってくる」姿は見られなかったりします。骨折後の復職面談ではこうした様子を見ることも大事です)。

ただ、リモートワークにはリモートワークなりのメリットもあり、特に「家庭の事情で、毎日出勤が難しい」という方にとっては重要な側面もあると思います。リモートワークを希望されているということであれば、

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などの求人紹介会社に希望をお伝えの上、相談されてはいかがでしょうか。

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