医師の転職活動、私がやってしまった最悪なNGパターン

転職活動は、基本的に「在職中に密かに進めて、内定が出たら退職」という方がほとんどであると思います。ですが、私は過去に「退職して、そこから転職活動」ということをやってしまいました。

後期研修医の時に、「とにかく辞めたい」という気持ちばかりが募ってしまい、「転職活動は退職してからでいいや。どうせすぐ見つかるだろ」と思ってしまっていました。また、常勤産業医に転職して1社目の時にも、1月の半ばに「次の契約更新はしない」と言われて、在職中の3月末までに転職活動が終わらず、結果的に退職後も転職活動をするハメになりました。

後者はある意味、不可抗力(といっても、契約を更新できなかったのは私のせいですが)ではありますが、この「退職してから転職活動」というのは絶対にやめた方がいいです。その理由について、今回は書いてみたいと思います。

理由1 転職時期をコントロールできない

転職にもシーズンがあり、4月>1月>10月の順に多くなります。また、求人数はそれに伴って、10月から多くなり始めて、12~1月頃には減っていきます。

ですので、10月、11月頃に転職活動を本格化(エントリー、採用面接)して、12月には内定をもらっておき、4月入職に備えてあとは退職の準備、というのがゴールデンルートとなります。

これ以外の時期に突発的に退職したりしますと、「求人数が多く、比較検討しやすい」時期を逃した状態で転職活動をするハメになります。ですので、ベストな時期に転職活動を行うためにも、しっかりと在職中の9月頃から入念な準備をしつつ臨んだ方がよろしいかと思います。

理由2 とにかく焦ってしまう

退職した上で転職活動を行いますと、当然ながら「今まで入ってきたお金が入らない状態で」過ごさなければならなくなります。非常勤バイトはしていたとしても、「今までより入ってくる月収より下がってしまう」ということがプレッシャーになってしまいます。

こうしたことは焦りに繋がり、「一刻も早く転職をしなければ、内定を得なければ」という考えになってしまいます。特に、家族がいる人ですとその焦りは強くなります。結果、妥協に妥協を重ねたり、「とりあえず内定が出そうなところ」を狙うことになります。

焦りや不安が、転職活動にとって厳禁であるというのは、この点にあります。だからこそ、しっかりと準備をしつつ、「在職中に転職活動」をする必要があるわけです。

理由3 「転職をやめる・延期する」という選択ができない

やはり求人というのはお見合いと一緒で、「偶然の出会い」という側面があります。逆に言えば、「思ったような希望の求人がない」という時もあったりするわけです。

そのような時に、まだ在職中であれば「転職を一時的にやめる、次のシーズンまで延期する」という選択肢をとることができます。一方で、すでに退職をしてしまった後ですと、その選択ができません。

結果、やはり「妥協せざるを得ない」ということにも繋がってきて、転職に対する満足度も下がってしまうことにもなりかねません。だからこそ、「戦略的撤退」という作戦がとれるかどうかというのは非常に大きいと思います。

以上となります。
だからこそ、退職する前に、これから迎える9月、10月に向けて転職活動を入念に準備をしておき、「在職中に転職活動をする」ということをぜひやっていただければと思います。

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