常勤産業医求人の中には、「診療所が併設している」ものもあります。この場合、「社員の診療も業務としてお願いします」ということになります。
ただ、基本的には「高血圧で通院しており、同じように薬を出してもらえませんか?」といったDO処方メインの診療、採用時健診の問診やデータの説明、社内で予防接種を行う際に駆り出されるといったことを行うことがほとんどだと思います。
では、こうした「診療所」の併設する企業の求人について、どのようなポイントをチェックするべきでしょうか?
求人の例について
医師転職ドットコム[PR]に、東京都千代田区の産業医求人が掲載されています。
こちらの求人ですと、「内科診察を半日×週3回程度」「週5日(週4勤務相談可)」「年収1,250万円~」といった条件が掲載されています。
では、こうした求人の応募を検討する際、以下の2点について考えていく必要があると思います。
ポイント1 採用について
「診療所」の併設する企業の場合、「内科の先生を希望します」「内科での診療経験のある方を希望します」ということがあったりします。
やはり内科診療をメインで行うこともあって、「内科の医師を」という企業はあります。ただ、「何がなんでも内科じゃなきゃダメ」ということではありませんが、「内科のドクターを優遇しますよ」というようなことがあったりします(他にも、精神科の医師を希望する企業も中にはあったりします)。
ですので、求人への応募段階で、こうした企業側の希望があるかどうか、ということは他科のドクターの場合、チェックすることをおすすめします。
ポイント2 担当コマ数・年収
診療所の担当コマ数は、それこそ企業によって異なります。「子会社の訪問がある日意外、午後は基本すべて診療所でお願いします」というところもあれば、「1日だけ」「半日だけ」というところもあります。
「せっかく産業医になったんだから、そんなに診療所で働くのは…」という方もいらっしゃるでしょうし、逆に「産業医業務だけだと飽きちゃうから、診療所業務が多いと助かる」という方もいらっしゃるでしょう。その点、ご自身の希望のコマ数と合致するのか、ということはチェックしたいところです。
また、基本的に診療所での勤務があると、年収アップの交渉材料になります。ですので、提示された求人の年収の下限~上限を踏まえ、「どの程度上乗せできるか」「診療担当コマ数によって上乗せできる可能性はあるか」ということは考えておくとよろしいかと思います。
以上です。
もし診療所のある企業求人をご検討いただけるということでしたら、医師転職ドットコム[PR]に都内の常勤産業医求人が掲載されていますので、「求人コード 002509-00005」でお調べいただいてはいかがでしょうか。