医師の転職で「失敗する可能性」が高まってしまう3つのNGポイント

医師の経験年数を長年積んでいったとしても、「転職」についての知識というのは意外と身についていないということもあったりします。やはり転職を経験してみないと、なかなか「どんなものなのか」というのは分かりづらいというところだと思います。

最近、知人が転職をすることになって話を聞くことができたのですが、「これはマズイぞ」と思うことが結構多いと思いました。

そこで今回は、医師の転職において、「失敗する可能性」が高まってしまう3つのNGポイントについて書いてみたいと思います。

転職エージェントとの打ち合わせで「ゼロ準備」

知人は転職エージェントに求人紹介を依頼したそうですが、初めての打ち合わせの内容を聞くと、「なんとなく今の仕事の内容や月の当直・オンコール回数、年収を話したかな。あとは、いつ転職できるかってタイミング」と話をしたそうです。

その結果、送られてきた求人票には、現在と同様の条件のものが並んでおり、「あんまりピンとこなかった」と言っていました。それもそのはずで、どのような転職をしたいと思っているのか、希望条件といった部分の話が十分できていませんでした。

やはり初めての打ち合わせでは、「転職の目的」や「希望条件」などをしっかりと準備しておくことが重要になります。さらには、希望条件についてはその優先順位をしっかりと考えておくことも大事なポイントとなると思います。

このような下準備をせずに、いきなり打ち合わせをしてしまいますと、求人票を送ってもらって「あれ?なんかピンとくる求人がないぞ」ということになってしまいます。打ち合わせ前にはぜひ「準備」をお忘れなく(できればメモを作っていきましょう)。

「市況感」を掴んでいない

最近ですと、ネットである程度の求人情報を手に入れることは難しくなくなっています。だからこそ、転職における希望条件をある程度決めたら、近い条件で「求人検索」をしてみることをおすすめします。

これはなぜするのかと言いますと、求人を探してみて、「ここがいいな」と思える求人があればラッキーですが、そうでなくても、「なるほど、このぐらいの条件であれば、年収1300万円以上で交渉できるな」「週5日勤務から4日勤務にしても、今と同等の年収が交渉できるかもな」といったことができるからです。

つまりは、今の自分のスキルや勤務条件などをもとに、どの程度の年収が狙えるのかという「市況感」を掴んでおくことは大事だということです。知人はこれすらあまりしていなかったとのことです。

こうした市況感を掴んでおくことで、交渉で「ヘタに自分を安売りしてしまう」ということが避けられるはずです。ぜひやっていただきたいところです。

求人先の「情報収集」不足

知人は送られてきた求人の一つに応募し、採用面接を受けてきたそうですが、そもそも「あんまりピンときていない」ということもあり、「ほとんど世間話みたいな」質疑応答をして終わり、というイメージだったそうです。

院内見学も「なんとなくした」そうですが、同僚や上司となる可能性がある人について、あまり情報収集をしてこなかったそうです。また、当直回数やオンコールの回数、外来のコマ数などを質問をしても、「あれ?何回って言ってたかな…でも、今とあんまり変わらなかったかな」というようなことでした。

そもそもあまり転職するのに乗り気ではないという病院であったようですが、それにしても「そのまま転職したら後悔するのに間違いないな」という様子です。採用面接に行くからには、これから働く上でどのような環境なのか、勤務条件はどのようであるのか、ということは具体的にイメージできるようになっていた方がよろしいかと思います。

以上です。
知人には、できるだけ上から目線にはならないように、「実は俺の時、こんなことがあってさ…」と経験談ベースでアドバイスをしてきました。そもそも、私の初めての転職(結局、内定辞退をしているので転職未遂ですが)もこのような感じです。

失敗して学ぶ、ということも大事なことではありますが、できることならば失敗したくはないですよね。上記のようなことをしっかりと踏まえた上で、ぜひリクルートドクターズキャリア[PR]に求人紹介についてご相談いただければと思います。

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