「転職での失敗を繰り返してしまう」医師のよくある3つのパターン

4月となり、転職されて「これから心機一転!」という先生方もおられるのではないでしょうか。ですが、入職して5月を迎えて「うわ、失敗したなぁ…」と思われる方や、「転職を繰り返してしまう」という方もおられます。

私自身も決して人のことは言えず、3度の転職を経てようやく「落ち着いたな」と思える状況となりました。結局のところ私も、「転職での失敗を繰り返してしまう」であるというわけです。

産業医となり、中途入社したものの上手く適応できず、「また転職します」という社員さんと話をする中で、「あ、これ私と似てる」という方もいたり、あるいは「ああ、バイト先にこういうドクターがいて、転職を繰り返していたって噂だな」と思い出した方もおられました。

そこで今回の記事では、「転職での失敗を繰り返してしまう」医師のよくある3つのパターンについて書いてみたいと思います。

自分から「入職先に合わせよう」としない

職場で「浮いてしまっている」という方、その人のことを見ていると、「自分から職場に溶け込もうとしない」「自分からコミュニケーションをとろうとしない」「前までの職場でのやり方を捨てきれない」といった特徴があったりします。

その結果、「居づらくなってしまう」あるいは「見かねた上司から注意される」といったことでその職場を去るということにも繋がりかねません。

転職した場合、同僚やスタッフに「自分から合わせる」ことが必要であり、慣れるまでは大変かもしれませんが、そのことはしっかりと意識しておかなければなりません。

加えて、「話しかけられるまで自分から話そうとしない」タイプの方は要注意です。職場に溶け込むには、自分のことを知ってもらうため「自己開示」がある程度必要です。

報告・連絡・相談が苦手

後期研修の時、指導医や医長への「報告・連絡・相談」がとにかく苦手でした。その結果、トラブルが起きた時に「なぜ事前に相談しておかなかったんだ」「そんな話聞いてないぞ」と注意されてしまうことも多かったです。

今になって思いますが、「報告・連絡・相談」は義務でもあると同時に、「やっておけば自分にプラスしかないこと」と気づきました。

変なタイミングで「あれどうなってる?」と質問されなければ、「おっ、ちゃんと仕事しているな」というアピールにもなります。また、「報告・連絡・相談」を通じて上司とコミュニケーションをとれるという点もメリットになると思います。

基本的に、上司は部下の仕事ぶりを部下が思っている以上に把握していませんので、やはり定期的に「報告・連絡・相談」をして知らせておくことは大事であると思います。

欠点ばかりを考えてしまう

そもそも転職で「すべて満足いくようにする」ということは難しいところです。収入が良いところでは、ある程度の多忙・重責は覚悟しなければならないでしょうし、逆に「すべてが自分にとって楽しい仕事、人間関係」なんて環境はないと思います。

ある程度の欠点、自分にとってのストレスとなる要因は必ず職場にあるわけですが、それと同時に「転職して良かった点」もあるはずではないでしょうか。

欠点ばかり目についてしまうということを変えて、「ここは転職してよかったよね」という思考に切り替えることも大事で、「前の職場ではこうだったのに…」とばかり考えるのは避けましょう。

以上です。
ただ、「どうしても合わない。ストレスを抱えて仕方がない」という職場はありますので、その場合は転職を検討することも必要だと思います。

その時は、「どうしたら次は自分に合った職場を探せるのか」ということをしっかりとリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントと相談した上で転職活動をされてはいかがでしょうか。

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