勤務医が産業医に転職して変わる、ライフスタイルの3つの変化

私も産業医になる前は、周りに産業医がいたわけでもないので「産業医の仕事ってどうなの?」「産業医になったらどう生活が変わるの?」といったことは、よく知りませんでした。

それで産業医に転職したわけですから、よく「飛び込んだな」と今になって思います。当時はネット上にもほとんど産業医に関連した情報がなかったわけですが、ツイッター上にも産業医の方々がいる昨今、「こんな仕事なのかな」ということを垣間見ることができると思います。

そこで今回は、勤務医が産業医に転職しますと、具体的にライフスタイルはどのように変わるのか、ということについて書いてみたいと思います。

時間外の電話や呼び出しなし

私が産業医になって、一番のありがたみを感じているところですが、時間外に電話をかけられることも、ましてや呼び出しを受けることもなくなりました。

夜中に電話で起こされることもなく、まさしく「枕を高くして寝られる」ことがどんなに幸せかと実感できたことに、産業医になりたての頃は感動したものです。

また、外出した時にも後期研修医時代は「電話が鳴らないか、駆けつけなければならないのでは…」と気が気ではない状態でしたが、そのようなことも産業医になってなくなりました。

おかげで、旅行やディズニーランド/シー通いで散財してしまったこともありました。また、呼び出しもないため、好きにお酒を飲めるようになって「ついつい連日飲み過ぎてしまう」ということも…

「つながらない権利」といったことが最近では言われていますが、時間外に連絡がこないことはとても大事だと思います。時間外や土日に関係なく連絡の来る社員さんと面談をしたりしますが、やはりかなり連絡をストレスに感じているということをよく聞きます。

残業なしで退社が基本

これは企業にもよりますが、私は基本「残業なし」で退社できています。しかも8時間以内の勤務ですので、17時にはすでに電車に乗っているというような状況です。

後期研修医時代は、「定時後からかなり遅れて始まる長時間カンファレンス」を恨めしく思っていましたが、そのようなこともありません。

私はそこから飲みに行ったり、家でゆっくり家族と過ごしたりして楽しんでいますが、もしかしたら「時間を持て余してしまう」という方もおられるかもしれませんね。

「バイトが楽しい」と思える感覚

今は産業医が本業、バイトで臨床もやっている、という状況であったりします。そのため、今までは離れたくて仕方なかった臨床の仕事も、「週1ペースでやるから」ということもあって楽しくできています。

あと最近では、オンライン診療のバイトも始めており、「色んな仕事をする」ことで飽きずに仕事をできているという実感があります。

もし現在、「もう臨床なんかまっぴらごめん」と思われているかもしれないドクターも、私と同様に産業医になったら「臨床もやりたいな」と思える日が来るかもしれませんね。

以上です。
こうしたライフスタイルの変化を好ましいと感じるか、それとも「飽きてしまいそう」と思うかは人それぞれだと思います。ですが、忙しすぎる生活を変えるため、産業医になろうと思われている方は、一度経験してみるのもよろしいのではないでしょうか。

もし産業医への転職を検討してみようということでしたら、まずはリクルートドクターズキャリア[PR]に登録して、転職エージェントに話を聞いてみるのもよろしいのではないでしょうか。どのような求人があるのかといった紹介もしてもらえるので、まずは相談してみましょう。

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