「転職を繰り返しやすい医師」の3つの特徴と対策とは

医局による異動は除いて、勤務医で転職経験のある方は、どれぐらいの割合だと思いますか?実は約半数の勤務医が転職を経験しているそうです。また、2回以上の転職を経験しているのは11%、3回以上は6%となっているとのことです。

「医者は転職回数が多い」は本当か?転職回数が多いことでの問題点【医師転職】
m3.com「勤務医の約2割、「頻繁に転職考える」」という記事に、医師の転職回数についての記事が掲載されていました。 当然のことながら、「研修でのローテーション、医局人事による異動などは除く」とした上でのアンケート結果ですが、意外にも、勤務...

家庭の事情で、「どうしても今の職場を辞めざるを得ない」ということもあるでしょうが、大半の理由としては「職場になんらかの不満を抱えて退職、また転職…」ということだと思います。

ただ、転職回数が多く、特に短期間で繰り返しておられる方の場合、転職の際に「ん?何か問題ありそうだぞ、この人」と思われてしまう可能性はあります。

裏を返せば、まだまだ医師の転職は売り手市場であり、「転職できてしまう」ということだとは思いますが、転職を繰り返すこと自体も結構しんどくないでしょうか。

今回は、そんな「転職を繰り返しやすい」医師にどのような傾向があるのか、そのような流れを変えるにはどのようにしたらいいのか、書いてみたいと思います。

協調性に乏しい

昨今では特に、「チーム医療」の考えが浸透しており、医師同士は当然のことながら、コメディカルとの関係を良好に保つことも重要視されています。

結局のところ「協調性に乏しい、自己中心的」という方ですと、組織に馴染めず、弾かれてしまうことを繰り返す可能性があります。同僚・上司と上手くやっていく、ことはどこの病院施設であっても必要となり、これができておりませんと、やはり転職を繰り返してしまう、ということになってしまうと思います。

「職場に溶け込む」ということは、環境に期待するのではなく、自ら帰属意識を持って「溶け込もうとする」ことが必要になります。挨拶はもとより、しっかりコミュニケーションを「自分でとろうとする」ことは、ご存知なこととは思いますが重要です。

自ら歩み寄ろうとする気持ち、が大切ですね。

仕事に対する認識の甘さ

医師を一人雇うにも、病院側は高い給料を払う必要があります。その分、医師には働いてもらう必要がありますが、そうした認識が甘いと、「この仕事はやりたくない」「なんでこんな仕事しなくてはいけないんだ」といった考えに陥りがちになってしまうと思います。

この点、「仕事に対する認識の甘さ」がありますと、不満を抱えたり、あるいは上司や同僚に「アイツは働かない」と思われてしまい、人間関係の悪化を招く可能性があります。結果、「辞めてやる」と思ってしまい、衝動的に転職を繰り返していく…ことに繋がってしまうように思います。

給料をもらう対価として働く、その働きにより病院側に収益をもたらす…ということは、当たり前のことですが、そのことを意識できているかどうかで、仕事を快くできるかどうかは決まってくるように思われます。

月給を日割り計算してみますと、「一日○万円ももらってるのか」と分かります。その日、○万円の働きをしているかどうか考えますと、仕事に対する意識も変わってくるのではないでしょうか。

自己分析不足

仕事と自分の能力・特性とのミスマッチが大きいと、やはりその仕事を続けていくことは困難であると思います。

そのため、転職を行う際に、自己分析が不足して「こういう仕事は向いていないんだ」「こういう条件では働けないんだ」ということが分かっていない状態で入職してしまうと、転職を繰り返すはめになると思います。

私は現在、産業医として勤務していますが、臨床医を続けていて、当直、オンコール、時間外呼び出し…といった条件で働いていれば、やはり転職を繰り返していた可能性が高いと思います。

最終的には、自分に見合った職場に落ち着くとは思いますが、しっかりと「どんな仕事をしたくて、どのようなことは難しいのか」といったことは自己分析した上で次の職場を選ぶことは大事だと思います。

ただ、自己分析をしていても、なかなかどのような求人を選べばいいか分からないということもあると思います。自分のことだからこそ、なかなか気づけないということもあるわけです。

その点、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアの転職エージェントにご相談されますと、適切なアドバイスをしてもらえると思いますので、まずは登録の上、相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。

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