「産業医だけ」ではなく「産業医+臨床医」で年収的にも安定を目指す働き方のメリット

産業医になるということになりますと、「臨床医に比べて年収が低い」「臨床医と違って、潰しが効かないのでは」「臨床のスキルが低下してしまうことは不安」といったことを心配される方がいらっしゃいます。

そこで提案したいと思うのが、「産業医だけ」ではなく「産業医+臨床医」という働き方です。実は、産業医の多くが「産業医専業」ということではなく、実は「産業医+臨床医」で働いています。

つまりは、産業医として常勤で勤務して、非常勤で臨床医として勤務するという働き方です。こうした働き方のメリットとしては、以下のようなものがあります。

産業医としての職がなくなった時の保険

産業医は、実は「嘱託契約」であることが多く、「雇用契約の延長がない=クビ」になる可能性もあります。この点、常勤の勤務医よりはやや不安定な働き方とも言えます。

実際、私も「来年から契約延長はしません」と宣告されたこともあります…

だからこそ、臨床医として勤務する非常勤のバイト先を持っておくことは重要です。家族を養う必要があるドクターであれば、特にやはりこうした「保険」は必要になると思います。

「バイト継続」できることの重要性

私も週一回外来の非常勤バイトをしているので、なんとか「臨床の勘」を失わずにいられていますが、しばらく外来バイトを休んだりすると途端に「あれ?あの薬の名前、なんだっけ?」などと失念してしまったりします。

この点、やはり産業医専業でありますと、「バイトをする」ことに抵抗感を感じる原因となると思います。やはり「臨床の勘」を失わないためにも、継続的にバイトを行っておくことはとても重要なことだと思います。

たまに血ガスを採ったりすると、「うわ、凄い腕が鈍っているなぁ…」なんて思い知らされます。やはり「継続的に臨床に触れる」ことは重要だと思われます。

単純に年収アップを狙える

年収面で言うと、やはり産業医は臨床医に比べると年収が低めです。だからこそ「バイトで補う」ことが必要になります。ですが、「週4日勤務+非常勤バイト1日」という働き方であれば、ある程度勤務医と遜色のない年収となり得ると思います。

私の場合、産業医としての勤務時間が短いので、産業医としての勤務後にオンライン診療バイトを入れられています。

単純に年収アップを目指す上でも、やはり臨床バイトをしっかりと行うことはオススメです。

以上です。
産業医専業での勤務に不安を覚えていらっしゃる方も、「産業医+臨床医」という働き方であれば、ある程度、始めやすいのではないでしょうか。もし産業医という働き方にご興味がありましたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどに求人紹介を依頼してみてはいかがでしょうか。ドクター側は無料で転職支援を受けることができます。

臨床医が常勤産業医に転職するために押さえておくべきポイントまとめ
私自身、内科の後期研修医であった頃にドロップアウトし、そこからしばらくのドロッポ医期間を経て常勤産業医に転職しています。もちろん、コネもなければ大学医局を頼るわけにもいかず、手探りで「産業医になる方法」などを検索して転職活動をしていました。...
タイトルとURLをコピーしました