産業医は「儲からないから…」と思っている人に伝えたい副業を中心とした3つのポイント

産業医の年収などをご存知の方の中で、「臨床医に比べて儲からない」とおっしゃる方もおられるかもしれません。

たしかに、ごく一部の超大企業の産業医であれば話は別でしょうが、一般的な企業の産業医としての年収で言えばそうかもしれません。ですが、産業医を本業としてる人は「儲からない」と思われるのは早計であると思います。

そこで今回は、産業医は「儲からないから…」と思っている人に伝えたい3つのポイントについて書いてみたいと思います。

自由に使える時間は多い

産業医の求人で多いのが、「週4日勤務」という働き方です。そのため、週1日はバイトに当てることができます。勤務医ですと、週5日勤務が基本的であると思いますので、その点、「バイトのしやすさ」というメリットがあると思われます。

また、産業医であればほとんどのところで「残業はほとんどなし、なおかつ1日8時間未満の労働時間」ということだと思われますので、勤務後に夕~夜診を入れることも可能であると思われます。

ですので、常勤先だけの年収であれば「勤務医以下」ということもあるかもしれませんが、バイト込みのトータルで考えれば、「稼ぎやすい」ということが言えるのではないかと思われます。

呼び出しや急遽の仕事がない

勤務医ですと、時間外の問い合わせや呼び出しがある可能性があります。また、「先輩の急病で仕事を変わらざるを得ない」といったこともあるかもしれません。決まった回数のオンコールや当直はあるでしょうが、「どうしても」とバイト先よりも優先させなければならない場面もあると思われます。

この点、バイトを多めに入れることが難しくなる点でしょう。しかしながら、産業医ということであれば、このような呼び出しや急遽の仕事がないため、バイトに気兼ねなく行けることになります。

私は自宅でのオンライン診療バイトをやっていますが、やはり臨床医のドクターの場合、「緊急オペで呼ばれてしまって…」なんて代診を頼むこともあるようです。

「本業以外」だからこそ続けやすい

産業医の業務と外来診療などでは、やはり大きく異なります。そのため、気分を切り替えて仕事をすることができます。似た業務を続けることはやはり大変さを感じやすいのではないか、と思われます。

この点もまた、私にとってはあまり辛さや疲労感を大きく抱えず本業+バイトを続けることができている理由であると思います。産業医と臨床バイトという働き方は、「似た仕事が続かない」という点においてメリットとなるのではないでしょうか。

逆に、「週5で産業医」という働き方だと私の場合、飽きが来てしまう可能性があると思いますので、臨床バイトとの兼業が私にとっての最適解なのだと思います。

以上です。
産業医での常勤+バイトでのトータル年収で言えば、勤務医にも引けを取らないと思われます。それであっても、「当直やオンコールなし」「残業もほぼなし」「時間外の問い合わせや呼び出しはない」といった点でのメリットもありますので、「年収がなぁ…」ということで産業医になることに二の足を踏んでおられる方にとって参考になれば幸いです。
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