勤務医から産業医になると、ほとんどの方が「プライベートな時間」が増えることになるのではないでしょうか。
私自身、定時後の長時間カンファレンスもなくなりましたし、当直・オンコール・時間外の問い合わせや呼び出しもなくなりました。結果、「土日祝日は完全フリー、平日も完全に定時帰宅」となったわけです。
そんな状況になり、私自身、枕を高くして眠れる幸せを噛み締めていたわけですが、以下のようなことを気をつけた方がいいと、改めて思いました。
アルコールの多飲に注意
元々、お酒はかなり好きな方でした。それが勤務医時代は呼び出しもあり、かなり限られた日数しか飲めませんでした。
ところが産業医となりますと、上記のようにプライベート時間が格段に増えます。平日の夜は必ず晩酌をしておりましたし、また休日もへたすると「昼からブランチにビール」なんてこともしていました。
結果、ほぼ毎日飲酒を行い、その量も日に日に増えていってしまいました。気づくと、帰宅前に、「とりあえずビール」を一杯飲むことが習慣化しています。これはまずいと思い、機会飲酒以外は禁酒することにしました。
元々お酒好きな方は、酒浸り・アル中街道まっしぐらにもなりかねませんので、その点はご注意いただいた方がよろしいかもしれません。
体重増加にも注意
体重も一気に増えて、体重計も見たことのないような数字を指し示していました。原因は、お酒もありますし、特に産業医ですと外来-病棟間への移動もほとんどなく、面談室や居室に足を運ぶぐらいしか体を動かさないということも関係しているのかな、と思います。
社員さんにも、保健指導を実施する立場である以上、太り続けるようなことがあっては示しがつきません。というわけで、禁酒とともに減量をする必要がありました。
勤務医時代、運動量が結構あったという方は産業医になって太ってしまう可能性がありますので、運動の習慣化や食事制限を心がけた方がいいかもしれません。
レジャー費用の増加に注意
勤務医時代は、「いつ呼び出しがあるのか…」と思い、なかなか遠出はできませんでした。その反動もあってか、温泉やディズニーランド、海外旅行などに行きまくってしまいました。
結果、レジャー費用がかなりかさんでしまい、なかなか貯金できないというような状況に数年陥ってしまいました。
外出・旅行がお好きという方で、勤務医時代に抑圧されていたという方は、レジャー費用の増加も注意しておいた方がいいかもしれません。