一度、「アイツはサボっている」とレッテルを貼られてしまいますと、この印象を覆すのはとても大変です。実際のところは一生懸命働いているのに、なぜか「サボっている」と見られてしまい、評価もされず、ちょっとしたミスでも叱責されてしまったりします。
ですので、このような「アイツはサボっている」といったレッテルを貼られないようにすることがとても大切だったりします。
そこで今回の記事では、医師が指導医や医長に「サボっている」と思われないために大事な3つのことについて書いてみたいと思います。
報告・連絡・相談は欠かさない
産業医になってから、さらに強く思うようになりましたが、上司は部下が思っている以上に、部下が何をやっているのか把握・理解していません。
そのため、報告・連絡・相談をしっかりと行っていませんと、「アイツは何をやってるんだ?」と疑問に思ってしまいますし、さらに「この仕事をやっていない」と思う=サボっていると認識してしまう、というところがあります。
他の仕事をしっかりしているのに、優先順位的に手が回っていない部分があったりしますと、「サボっている」と考えられてしまうわけです。そのため、「自分はこんな仕事をしていますよ」ということを、報告・連絡・相談がてらアピールすることは実はとても大事なことだったりします。
苦手な上司だと、報告・連絡・相談を避けたくなる気持ちは分かりますが、そうしますと、ますます「サボってる」と思われてしまう可能性があります。
「事情」がある場合はあらかじめ伝えておく
家庭の事情、体調不良など、仕事に集中しづらい時は誰しもあるものです。そうした時、「プライベートなことだから」と伝えなかったりしますと、これまた「アイツはサボってる、手を抜いている」と思われる原因となってしまいます。
そんな時は、やはりあらかじめ「実はメンタル不調で…」「実は家族の病気で…」「親の介護で…」といった事情を上司へ伝えておき、「仕事に影響が出て、ご迷惑をおかけしてしまうこともあるかもしれませんが…」と言っておくことをおすすめしたいと思います。
この点、自分から伝えるのと、後から知るのとではやはり上司の心象はかなり異なります。できることならば、先手を打っておくことが望ましいと思います。
意外と相談してみると、「物わかりのいい上司だった」と気づくこともあります。まずはダメ元で相談してみるのも手ですよ。
叱責された時の態度にも要注意
仕事のミスを指摘され、上司から叱責されたとします。その時に、謝罪よりもまず先に言い訳や反論をしてしまいますと、火に油を注ぐ可能性がありますし、何より「ミスしといて逆ギレか?」と反感を買ってしまいます。
そうなりますと、「コイツはサボる上に、ミスを言い訳でなんとかしようとするずるい奴だ」という印象にもなりかねませんので、注意が必要です。
ミスをするのにも、それはなんらかの事情があるというのは分かりますが、そこはむやみに逆らってしまうよりは、まずは殊勝な態度を見せておいた方が得策だと思います。
私もそうですが、「ついつい言い訳してしまう」というタイプは、注意された時の態度をやはり振り返ってみておいた方がいいかもしれません。
以上です。
実際、私も産業医になってから上席にこのような目で見られてしまい、とても苦労した経験があります。やはり、一度そのようなレッテルを貼られてしまいますと、本当にその印象を変えるのは大変です。
特に、医師ですと「他部署へ異動する」なんてことができず、ずっとその上司・部下関係が続く可能性があります。もしそのような大変な関係性にストレスを強く感じておられるということでしたら、無理せずに転職を検討することも検討してみるのも手だと思います。
上記のようなことを念頭に起きつつ、リスタートするということですが、その上でどのような職場環境なのかといった情報がやはり転職前に知りたいところです。そのような時には、まずはリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談をしてみてはいかがでしょうか。求人紹介や転職活動のサポートまで、無料で対応してもらえますよ。