転職すべきか否かを考える上で「必要な我慢」と「不必要な我慢」の違い【医師転職】

医師が転職を考えるきっかけで言いますと、原因は様々でしょうが、やはり「今まで耐え忍んできたストレス」が原因となっているのではないでしょうか。

それは人間関係であったり、時間外勤務の多さ、当直・オンコール回数の多さ…などなど、ストレスの原因となるものはやはり臨床医をしていますと多く接するものだと思われます。

さてそこでですが、こうしたストレスの要因を勘案し、「転職しよう」と結論を出すべきなのか、それとも「いや、転職はやめておこう」ととどまるべきなのか、その点をどうかんがえたらいいのでしょうか。

もちろん、ストレスの感受性・耐性というのは人それぞれ、違いますので一様には言いがたい問題ですが、下記のようなチェックポイントを考えることで判別できると思われます。

目的達成までの期間を意識してみる

たとえば専攻医であったとして、専門医資格を取得することが目的だったとします。その期間があと2~3年だったとして、それを耐え忍ぶことができるか、と考えてみます。

もしくは、「希望の求人が出て、そこに転職するまで」ということでもいいと思います。ただ、この点は求人が出てくるかどうかという不確定な要素が強いため、「あと2年以内に転職する」と想定し、期限を決めるわけです。

「あと○年、この生活を続けられるか?」ということを考え、「それなら耐えられそう」ということでしたら、必要な我慢と言えるのではないでしょうか。

よく分からない、メリットのない我慢をしていないか?

ドクターに多いように思われますが、「我慢は美徳」という思考に陥ってしまい、辛いことを甘んじて受けるといった方がおられます。

「この辛い先には、楽しいことが待っている」もしくは「この辛い生活こそ、生きている実感が得られる」と思っていますと、いつしかプツッとキレていきなり退職することが目に見えているように思います。

「ここで学んでいれば、きっといい医者になれるはず」などと、根拠や実感のないことで我慢していないか、そしてメリットもなく我慢をしていないかといったことは考え直してみる必要があると思われます。

現在の職場でのメリットは、他では得られないもの?

私もそうでしたが、「ここをやめたら、他では使い物にならない」「ここを辞めたら、君のキャリアは、坂を転がり落ちていくようなものだ」などと医長に半ば脅されていたこともあり、「転職はとんでもないことなんだ」などと思ってしまっていました。

ですが、決してそんなことはありません。現在の職場でのメリットは、他の施設でも代替可能です。そうした視野狭窄的な状態に陥っていないかどうかは確認してみましょう。

以上です。
働く上では、どうしても我慢というものが必要になる場面はあると思います。ですが、それは果たして勤務を続ける上で「必要な我慢」なのか、それとも「不必要な我慢」で転職すべきかということは、立ち止まって考えてみることも重要だと思います。

もし「この我慢にはメリットはない」と思うことがございましたら、

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