医師を「ドロップアウトする」ことのメリットとデメリット

私も後期研修医時代に専門医資格を取得できずにドロップアウトしてますし、産業医になる前にまさにドロッポ医生活を送っていました。そんな誇ることもできない経歴であるからこそ、医師のドロップアウト事情は身に沁みてわかっているつもりです。

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では、「医師をドロップアウトするとどうなるのか」というのはあまり語られていませんし、もしドロップアウトするとなると、そのメリットとデメリットをきちんと知っておいた方がいいと思います。

そこで今回の記事では、特に専攻医で専門医を目指している半ばのドクターに知っておいてもらいたい、医師を「ドロップアウトする」ことのメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。

メリット1:ストレスは格段に減る

私が後期研修医を辞めた大きな理由としては、「当直やオンコール、時間外問い合わせや呼び出しなどのストレス」「定時を迎えてからの長時間カンファレンスによるストレス」「上司との関係に悩むストレス」など、数々のストレスが問題だったと思います。

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産業医になった今、そうしたストレスとは無縁であり、とても快適に勤務できています。なによりこうした精神的・肉体的な負荷軽減が図れることは最大なメリットであると思っています。

メリット2:働き方を自由に選べる

たとえば産業医ですと、「週3~4勤務、なおかつ8時間以内の短時間勤務」といった働き方もできます。また、非常勤バイトのみという働き方もできるわけで、「どれぐらい働くか」ということを自由に選べることはとても大きなメリットであると思います。

それこそ家庭の事情で働き方を選ばざるを得ないというひともいるでしょう。また、体調によってフルタイムで働くことができないという方もおられると思います。

そんな中、「ドロップアウト」するからこそ選べる働き方というのもあるのではないでしょうか。この点も大きなメリットであると思います。

デメリット1:キャリア面でのマイナス

やはり一度ドロップアウトしますと、「キャリアの上積み」ということが難しくなります。特にこの新専門医制度になり、専攻医を経ないと専門医になれないということで言いますと、一度ドロップアウトすることは大きなマイナスになると思います。

ですので、「臨床医として着実にキャリアを積みたい」という希望・未練がある時点であれば、やはり早急にドロップアウトしてしまうのはやめた方がいいと思います。実際、一度ドロップアウトを覚えてしまうと、なかなか戻ることは困難だからです。

デメリット2:転職での選択の幅は確実に狭まる

専門医資格を取得していない、あるいは臨床経験が短いことでやはり転職での選択の幅はあきらかに狭まってしまうと思います。

この点、やはりキャリアをしっかり積んだ方が好待遇の転職はしやすいということは言えると思います。そのため、もしまだ踏みとどまってキャリアの上積みができるということでしたら、やはり専門医資格を取得してからでも遅くにのかなと思います。

以上です。しかしながら、私のように臨床医が向いていない方もおられるでしょうし、「もう無理、限界」という方もおられるでしょう。そんな時は無理せず、まずはリクルートドクターズキャリアや、エムスリーキャリアの転職エージェントに相談してみていはいかがでしょうか。産業医になる上でのキャリア相談にも乗ってもらえますよ。

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