産業医として企業から「契約更新をしない=クビ切り」と言い渡された時に大事な3つのポイント

私が常勤産業医として勤務していた一社目の企業で、2年目の1月半ばに人事部長との面談がありました。そこで「来季の契約更新はしない」とはっきり言われ、呆然としたのを覚えています。

未経験で、なおかつ先輩産業医もいない、さらにはまだ30代になりたての状況での勤務でしたので、今振り返ってみるとなんともめちゃくちゃでしたので「クビを切られてもおかしくない」とは思いますが、その時は「クビ」が受け入れられませんでした。

自席に戻って「ああ、クビになったんだなぁ…どうしよう」と思い、帰宅してもそのことを妻には告げられないでその日はお酒を飲んで無理やり寝ました。

そもそも常勤産業医と言えど、1年契約という方も多いわけで、こうした「契約更新」をしないと言い渡された人も中にはいるのではないでしょうか。

そんな経験を踏まえてですが、今回の記事では企業から「契約更新をしない=クビ切り」と言い渡された時に行いたい対処法について書いてみたいと思います。

恨まない、疑わない

クビになりますと、「アイツが裏で糸を引いているんじゃないか」「アイツのせいでクビになたんじゃないか」などと疑心暗鬼になってしまいがちです。

ですが、そのような心理状態で会社にいても、ただ単にストレスを溜めるだけですし、さらに自分の評価を下げるだけです。「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、心穏やかに残された期間を精一杯過ごすことを心がけましょう。「恨まない、疑わない」ということはとても大事です。

そうでないと、毎晩のようにお酒を煽るような生活を送るようになってしまいます(実体験)。

転職活動で焦りは禁物

「後がない」ということだと、ついつい妥協しすぎてしまったり、あるいは希望条件などの軸がブレブレの転職活動をしてしまいがちです。

それだと、次の職場にたとえ入職したとしても、再転職するはめになってしまう可能性があります。転職活動全般に言えますが、やはり「焦りは禁物」ということを心に留めておくことが必要だと思います。

4月入職ができなかったとしても、その後、求人を待ち続ければ良い求人に巡り合うこともできます。「4月入職」にこだわりすぎることなく、転職活動については冷静に判断することが大事です。

すぐに転職の準備に取り掛かる

産業医だけでなく、医師の転職市場は4月転職めがけて11~12月に増加し、1月以降減少に転じます。契約更新をしないと言い渡される時期にもよりますが、「すぐに転職に取り掛からないと、希望の求人がない」という状態にすぐ陥ることになりえます。

私は1月半ば頃に言われましたので、すぐにでも転職活動に移らないと間に合わないという状態だったわけです。これが年末であっても同様ですので、いずれにせよ「善は急げ」ということになると思われます。落ち込む気持ちは十二分に分かりますが、転職活動をすぐに始めましょう。

産業医の転職ですと、求人紹介会社を介して入職した方が多いでしょうから、お世話になったその会社に再び連絡をとる、ということがよろしいかと思います。実際、私はお世話になったリクルートドクターズキャリア[PR]の転職エージェントに相談しました。あとは最大手ということもあったのでエムスリーキャリアにも登録しました(二社目は、こちら紹介の会社に入職しました)。

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