産業医未経験のドクター向け「産業医求人票」で押さえておきたいチェックポイント【医師転職】

私も臨床医から産業医になるときには、産業医未経験の上に転職が初めてときていたため、リクルートドクターズキャリア[PR]の転職エージェントさんに「こちらが求人票になります」と見せていただいたときにも、「え?どう見ればいいわけ?」と思って戸惑ったのを覚えています。

年収の違いぐらいは分かりましたが、「それ以外、数字が違ってはいるものの、どう比較していいやら…」と思っていました。ですが、そこから2回転職したこともあって「なるほどね、この会社はこういう条件なわけね」となんとなく分かるようになりました。

そこで今回は、「産業医求人票」で押さえておきたいチェックポイントについて書いてみたいと思います。

まずは勤務地と年収で比較

転職エージェントに相談している場合、あらかじめ「勤務可能エリア」「希望年収」などについて話があったと思いますが、この2つはやはり「通勤時間」と「いくら年収をもらえるか」に直結してくるため、とても重要です。

ですので、勤務地はどこでどのような交通手段で通うのか、それと年収はいくらくらいになりそうかというのはチェックしておきましょう。

勤務地の注意点については、たまに「なんだ、電車で3駅ぐらいか」とたかをくくっていても、駅からかなり離れていて、結構な時間バスを乗り継がないと通勤できないところもあったりしますので、そうした駅からの距離、交通手段についてもしっかりとチェックしましょう。

また、年収も「経験年数10年以上で」などと注意書きがあることもあり、未経験だと年収を下げられたりして、提示額がそのままもらえないケースがあったりします。ですので、「今の私の場合はどの程度もらえるんだろうか?」ということは意識して見ておいた方がいいと思います。

勤務日数・時間、副業可能かどうかをチェック

勤務日数は、常勤産業医ですと3~5日のところが多いと思います。週5日ですと、この場合は平日に非常勤バイトができないことを考えておかなければなりません。

また、「週4日勤務」ですと、平日にバイトできる可能性もありますが、それでも稀に「バイト禁止」の企業もあったりしますので、その点はしっかりと事前に調べておいた方がよろしいかと思います。

また、他の産業医の先生との兼ね合いで、「木曜日のみ研究日としてとれて、それ以外の日はNG」というところもあったりします。その場合、現在のバイト先を変更せざるをえないこともありますので、その点も注意が必要です。

勤務時間も、6~8時間というところが多く、まちまちです。ですので、「1日何時間働くんだろうか?」という視点で求人票を見ておくことも重要です。

支社・子会社の担当有無、診療所が併設しているか否かをチェック

支社・子会社数が多く、そこも担当することになると、出張や外出が結構多くなることが考えられます。「いい気分転換になるからいい」という方もおられるかもしれませんが、「ちょっと外出はしんどい…」という方は、担当数まで調べておいた方がいいと思います。

また、診療所併設があるところですと、「毎週火・水は診療所で勤務」ということが起こり得ます。基本的には処方のみを行うようなケースで、ほとんどのドクターが対応可能でしょうが、ここも希望条件との兼ね合いがあると思いますので、チェックしておきましょう。

以上です。もし分からない点、企業へ質問しておきたい点などがありましたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントにあらかじめ質問しておきましょう。直接聞きづらいところも、質問に応じてくれますのでおすすめですよ。

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