「激務・イヤな仕事や人間関係に耐えてFIRE」よりも転職でゆるく長く働くことを考えませんか?【医師転職】

昨今、FIRE(Financial Independence, Retire Early movement:経済的独立と早期退職)についての記事を見かけることも多くなりましたが、私としては「ストレスフルな環境で短期間働く」よりも、「転職でゆるく長く働く」ことの方がオススメできると思っております。

その理由としては、まず第一に「短期間であっても、激務・イヤな仕事や人間関係などの環境下で働くことでストレスを溜めたくない」ということが挙げられます。

産業医として働きだしてからですが、ストレスで心身に負荷をかけることは非常に危険だと思い知らされました。メンタル疾患で休職するに至ったり、あるいはストレスで余裕がなく、常にカリカリとしだして人が変わってしまうなんてこともあったりします。

私も臨床医時代にストレスを溜め込んで不眠症状に悩み、結果として退職を余儀なくされました。合わない仕事・職場からは離れてみる勇気も、時には必要なのだと思います。私には臨床医は向いていませんでした。

次に、「FIREしてどうするの?」ということも挙げられます。よほど打ち込める趣味などがあれば別ですが、急に暇になると、その余りある時間をどう使っていいか分からなかったりします。

私自身、退職してしばらくドロッポ医生活を送ったこともありますが、あれほど勤務中にやりたいと感じていた旅行やゲームも、しばらくすると「もういいや…」と飽きてしまっていました。たまの休み、ということでないと、楽しめるものも楽しめないのかな、とも思います。

あとは「FIREすると、人とのかかわり合いが一気に減る」ことが挙げられます。自分からガンガン人の輪の中に入っていける人は別ですが、私のようにそうしたことが不得手な人ですと、一気に人とのかかわり合いが減ってしまいます。それはそれで寂しいものです。

仕事していると、否が応でも人と関わることになります。そうした関わり合いがあるというのは、なくなった時に「ありがたいものだったんだな」と気づくと思います。

以上です。
もし現在、大きなストレスを抱えながらも「FIREしてやる!」と思われていらっしゃるようでしたら、ぜひ早めに考えをシフトチェンジして「転職でゆるく長く働こう」と思っていただくことをぜひオススメしたいと思います。

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