入社間もないパート社員を潰した先輩社員の正体【産業医マニュアル】

入社して2ヶ月で不眠症状や抑うつ症状が出て、心療内科を受診したところ適応障害と診断された女性社員が産業医面談を受けることになりました。

症状の経過や、生活リズムの状況について話を一通り聞いた後、ストレスの要因となっていたことについて伺うと、教育係となっていた先輩社員であったとのことです。

いつも機嫌が悪そうで、怒鳴られることもしばしば。さらには何が原因で怒られるのかも分からず、「まるで地雷原を歩いているようでした」とのことです。

働き出して2週間ほどですでに不眠症状が出ていたとのことですから、よっぽどのストレスだったのでしょう。

復職にあたっては、その先輩社員と距離を離す支社で復帰を希望するのか…と思いきや、「同じところで大丈夫です」とのこと。なぜかと伺ったところ、「その先輩社員はお休み中とのことですので」という答えが返ってきました。

どうやらその先輩社員もまたメンタル疾患で休業中であり、私が面談した社員さんに当たり散らしていたのは疾患が一因であったようです。

しかしながら、ご自身が大変な思いをされていたとしても、後輩をメンタル疾患に追い込んでいいというわけではありません。情状酌量の余地はあっても、やはりそのようなことはあってはいけないと思います。

ただ、メンタル疾患に先輩や上司が追い込んだようなケースでは、追い込んだ側にもなんらかの問題を抱えているようなことはあると認識はしておいた方がよろしいかな、と思います。

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