コロナ禍で、影響を強く受けている首都圏では「需要・供給バランス」が変化し、「病院側優位」お買い手市場に傾きつつある傾向があるようです。結果、「今までの転職のやり方では上手くいかない」というケースも出てきつつあるとのこと。
もちろん、「コロナが落ち着くまで少し待つ」というのも一つの手ではあるかもしれませんが、その一方で「今、どうしても転職したいんだよ!」という事情の方もおられるでしょう。
では、そんな時「転職できない…」にどう対応すべきかという問題ですが、私としては以下のような3つのポイントがあると思っております。
希望条件の見直し
特に「年収」については、減収減益の病院も多いため、「今まで通りの強気の希望年収」提示では難色を示されることもあると思います。ですので、ここは病院側の希望と折り合いをつける必要があります。
この点、「で、オタクはおいくら出せるんで?」とはなかなか聞きづらいところでしょうから、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに代わりに交渉してもらうのも手だと思います。
また、通勤エリアも見直しをすることも手です。やや通勤時間は長くなってしまうということはありますが、「ちょっと郊外に」とエリアを広げることでも良い求人が見つかることがあるため、検討するに値すると思います。
採用面接対策の重視
今までであれば、「採用面接なんか雑談だろ」と軽視していたかもしれませんが、現在は「人柄重視」ということで、厳しい目で採用可否を判断される可能性があります。
身だしなみを整えていく(髪型・髪色、スーツ・ネクタイ着用など、清潔感があって真面目そうな印象を与えるもの)ことは基本的でありますが、それ以外にも「スタッフとコミュニケーションがとれて、連携がとれる」といったことができるか、そのことを面接中にアピールできるかどうかも重要です。
あるいは、「自分の専門性だけの診療をしたくて、それ以外は一切診たくない」というのはNGです。現在、病院側が求めているのは幅広く診られる「ジェネラリスト」の傾向があり、その点も留意する必要があります。
こうした点、採用面接対策をしっかりとしておくことをオススメします。
焦りは禁物
やはり転職活動をされる方々にとってはコロナ禍というのはまさに受難の時代であり、今、焦って転職してしまうと、「安く買い叩かれてしまう」もしくは「後悔の残る転職」になってしまう可能性が高いと思います。
ですので、ここは勤務を続けながら「希望の求人が現れるまでジッと耐え忍ぶ」ということもある程度は必要だと思います。
もちろん、ただ待っているのではなく、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談しておき、「希望の求人が出たらすぐ知らせてもらう」ぐらいにはしっかりとコミュニケーションをとっておく必要がありますが、ある程度は「待つ時間」というのは覚悟し、余裕を持って転職活動の期間を見積もっておく必要があるかな、と思われます。