「緩衝材」となってくれた先輩や上司がいなくなるだけでハードモードとなりうる職場【医師転職】

私が産業医になる前、臨床医時代を振り返ってみますと、先輩医師が立て続けに開業と転職でいなくなってしまいました。

特に開業された先生は恩師とも言える方で、初期研修医時代にとてもお世話になった指導医でした。その方がいたからこそ、後期研修をその科でさせてもらおうと思っていたので、非常に残念でした。

次に、相談によく乗ってくださっていた先輩医師が辞めてしまいました。これも非常に私にとってはダメージで、この2人の先輩医師がいなくなったことで受け持ち患者、救急対応係、オンコール、外来…と業務量が一気に増えました。

さらに、中間管理職とも言える先輩がいなくなり、年の離れた医長との接点も増えました。考えてみると、こうしたいくつもの変化にストレスを感じていたのかな、と思います。

いわば「緩衝材」とも言える先輩医師・上司の退職により、取り残された私はハードモードの職場に様変わりしていたように思います。特に春・秋の異動・転職時期ですと、こうした環境の変化をまざまざと感じておられる先生方もおられるのではないでしょうか。

また新たな医師の補充などにより、業務負担の軽減などが図られる可能性もありますが、そうした対応にも時間を要する場合があり、「それまで持ちこたえられるか…」ということもあります。私の場合は、まさしく「持ちこたえられなかった」結果となってしまったわけです。

私は不眠症状、抑うつ症状が出た後に退職を選んだわけですが、同様の状況に陥るような先生方が出ないことを祈るばかりです。もしストレスフルな毎日を送っておられ、体調を崩してしまいそうでしたら、やはり転職活動をしてみるのもよろしいのではないでしょうか。

私の場合、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談して産業医への道が切り開けました。もし転職を、ということでしたらご登録の上、ご相談してみてはいかがでしょうか。

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