「医師なら誰でも入れる」と信じて日本医師会に入会しようと思ったら拒否されたという話

以前、産業医として勤務していた企業を退職し、現在は社会保険なし(週3日勤務)という契約で常勤産業医として勤務しています。

そろそろ前の会社の任意継続が切れるということで、医師会に入会し、医師会の健保に入らせてもらおうと思ったわけですが、ここで思ったのとは丸っきり違った結果に陥っています。

そもそも「日本医師会入会のご案内|日本医師会」を見ますと、「医師であれば、専門等に関わらず入会することができます」とあり、誰でも入会できるのかと思いきや、実はそうではありませんでした。

というのも、入会方法が、
地元の医師会(郡市区医師会または大学医師会など)ならびに都道府県の医師会に入会

その上で、日本医師会への入会の手続きを行う。

ということになっています。そこで、まずは東京都医師会に入会しようと思うわけですが、その前に地域の「郡市区医師会」に入会する必要があります。そこで、担当エリアの医師会に電話したところ、「産業医のみでは入会を認めておらず、診療所もしくは病院での勤務をしている必要があります」とのこと。

どうやら、知り合いのクリニック院長に「名義貸し」をしてもらい、入会している産業医もいるそうですが、私にはその地域に知り合いの医師はいません。

そこで、非常勤医師をしている病院に「地域の医師会に入会したい」と申し出たところ、「現在は常勤医でも入会が厳しく、非常勤医師はお断りしています」とのこと。

つまりは、「郡市区医師会」への入会時点でお断りをされてしまっているという状態です。「医師であれば、専門等に関わらず入会することができます」とはありますが、ここでいう「医師」とは、病院ないし診療所勤務の勤務医、もしくは開業医という意味であり、つてもない産業医ですと、なかなか入会は困難という結果になりました。ツテもコネもない産業医は医師にあらず、とでも言われているよで、悲しかったです。

ちなみに、日本医師会にこうした事情を説明し、問い合わせをしたところ、「郡市区医師会には独自の選抜基準があり、それに従ってください」と、にべもない返答でした。

このような状態に陥らないためにも、「勤務医の時点で医師会に登録しておく」ということが重要だと改めて思いしらされました。悔やまれるばかりです。

タイトルとURLをコピーしました