常勤産業医で入職する際、基本的には嘱託契約であり、「一年に一回、契約更新について検討される」ということになります。
となりますと、契約更新がされないということもあるわけで、契約打ち切りの憂き目に遭うということもあるわけです。
私も経験ありますが、やはり契約更新がなされないと宣告されるのは辛く、なおかつ転職活動を余儀なくされてしまいます。
では、常勤産業医として長らく勤務するために、転職時にどのような点に気をつけるべきなのか、今回は書いてみたいと思います。
産業医への期待値
求人票に、「企業への積極的な提言をしてくださる方を募集」「社員の健康増進へ提言してくださる方を募集」など、産業医としてのルーティーン業務は最低限で、それ以上の成果を望むと言った企業ですと、産業医への期待値が高いと考えられます。
必然的に産業医を評価する目も厳しくなるわけであり、「使えない」と思われてしまえば切られる可能性も高くなると思われます。
ですので、求人票の内容や採用面接での質問などを踏まえて、「産業医への期待値はいかほどか」ということを考えて、あまりに過大な期待をされているところはやはり避けるべきかな、と思われます。
業績評価による昇給制
年俸が毎年一定の企業もあれば、業績評価による昇給制の企業もあります。どちらがより産業医を厳しい目で評価するかといえば、当然のことながらやはり後者ということになると思われます。
また、業績評価に際しては、自己評価と上席による評価のすり合わせなども必要であり、こうした業績についての自己アピールなどが苦手ですと、それ自体がストレスとなることもあります。
ですので、「昇給がある方がいい」とは思われますが、長らく勤務する上では一定の年俸の方がいいということも考えられそうです。
産業医の入れ替わりが激しいか否か
企業によっては、毎年とは言いませんが、2〜3年ごとに産業医が入れ替わっているようなところもあります。
人間関係か、あるいは業務内容・量などの要因などもあって、自主退職しているケースもあり、やはりこうした企業も長らく勤務するには向かないと思われます。
ただ、こうした情報を企業に直接聞くのはやはり躊躇われますので、センシティブな質問に関しては、やはりはリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどにご登録の上、転職エージェントにご相談されることをオススメします。