医師としての勤務で疲弊したり体調不良になっていると「極端な考えに陥ってしまいがち」になるワナ【医師転職】

後期研修医として勤務していた頃、毎日が憂鬱で「早く帰りたい」とひたすらに思っていました。当直や深夜呼び出しなどが重なり、次第に不眠症状が悪化していき、結果として体調不良を日に日に感じるようになっていきました。

イライラして看護師をはじめとするコメディカルや患者さんへの対応も悪くなり、上司に注意されると、次第に上司とも距離を取り始めるという悪循環に陥っていました。

そうなりますと、「もうこの状態から抜け出すには、転職するしかない!」と本気で信じ込んでいました。今、客観的に当時を振り返れば、自分に「いやいや、体調不良の原因は不眠症だから。とりあえず精神科の先生に相談したり、医長と体調不良について相談して、業務の負荷軽減を図ってもらうようにしよう」「辞めるくらいだったら、2週間ぐらい休んでみて様子をみましょう」などと声をかけるかもしれません。

ですが、当時はそのようなことが分からず、「日々苦しい→これは仕事のせいだ→この仕事から抜け出すには転職しかない→転職だ、転職だ…」と視野狭窄状態に陥っていたように思います。

産業医をしていて、仕事や人間関係で追い詰められてしまっている方々の話を聞く機会が多いですが、やはり視野狭窄状態で、「辞めるしかない」「転職するしかない」など、極端な考えに陥ってしまっているように見受けられます。

日々多忙でメンタルヘルスが危ぶまれる方こそ、「本当に転職だけが解決策?」「一度、立ち止まってゆっくり考える時間を作るべきじゃない?」「誰にも相談もせず、自分だけで考えて大丈夫?」といった問いかけをご自身にすることが必要だと思います。

ただ、上司への相談、休養期間を挟んでみる…といったことを行っても状況が好転しないということも考えられます。その時は、やはり転職を考えてみるべきかな、と思います。

しかしながら、同じ失敗を繰り返さないためには、やはりアドバイザーへの相談が不可欠ではないでしょうか。話を聞いてもらうだけでも、ご自身での考えがまとまったり、進むべき道が見えてくる可能性もあります。リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアにご登録の上、ご相談されてみてはいかがでしょうか。

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