医師の円満退職を行うための3つのコツ「引き止めへの対処、退職を伝えるタイミング、挨拶」

転職活動が上手く行き、退職を決意されたところで、実はいくつか退職の障壁となることが生じます。特に、医師ともなると、一般的な企業以上に、辞めづらい事情があったりします。

今までお世話になったところでもあり、同じ地域に勤めることともなれば、できうる限り円満退職をしたいのではないでしょか。そこで、円満に退職するためのコツについて以下に記したいと思います。

1) 上司が引き止めてくる場合の対処法

上司や監督者に退職を申し出ると、「報酬アップ」「勤務条件の改善」などを提示され、引き止めにあうことがあります。そこで、グラグラと自分の気持ちが揺らぐと、転職は失敗に終わります。

そこで、大事なのは「なぜ転職をしようと思ったのか」ということをもう一度思い出しましょう。転職をすることで、どんなメリットがあると考えたのか、また、今の勤務先を辞めようと思った理由は何なのか、そういったところをもう一度振り返ると、自分がどうすべきか自ずと分かると思います。

また、そのような「転職をしなければ実現できないこと」などを伝え、意志をはっきりと伝えることは、上司を説得する上で非常に有効であると考えられます。

2) 退職の意志を伝えるタイミング

退職を告げてから、退職までのタイミングが、あまりに急すぎると、やはり上司の理解は得づらく、責められる理由になります。少なくとも、2ヶ月前には退職の意志を伝えましょう。

法令では、期間の定めのない雇用契約であれば、最低14日前に退職の意思表示をすれば、退職届の受理にかかわらず、退職できることが定められていますが、早めの方が良いと思います。

2ヶ月ほど前に直属の上司への退職意思表示を行い、1ヶ月前から業務の引き継ぎを行っていくのが望ましいのではないでしょうか。その1ヶ月の間に、余裕を持って外来・入院の患者さんの引き継ぎ・紹介を行っていくと、同僚たちも困らないのではないでしょうか。患者さんの担当数が多い方は、もう少し余裕を見て業務の引き継ぎを行う必要があるでしょうが、2ヶ月ほどの猶予があれば、十分に行えるでしょう。

3)他科・医療機関などへ退職のお知らせ・挨拶

患者さんの紹介のあった医療機関や、他科の医師、自分から紹介した医療機関へは、退職することを伝え、外来の後任などの紹介をしておくと、病院側に負担をかけず、スムーズに引き継ぎができると思います。

もちろん、後任にも十分に引き継ぎを行い、感謝の意を伝えることは忘れずにしておきたいところですね。

以上です。
辞める以上、「飛ぶ鳥跡を濁さず」で去りたいものですね。そのため、上のような3つのポイントを踏まえていただきつつ、丁寧に準備をされることをオススメしたいと思います。

なお、人材紹介会社「リクルートドクターズキャリア[PR]」では、退職時の引き止めなどへのアドバイスも行ってくれるそうですので、そのような引き止めがあると予見される場合は、こうした会社に転職支援をしてもらうといいかもしれませんね。

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