産業医として安全衛生委員会でイラッとしたり、傷つく瞬間【産業医マニュアル】

50人を超える営業所などへ、本社から外出して安全衛生委員会に出席することがあります。そうしたところでは、「本社から言われてるから」もしくは「安衛法上決まってるから、仕方なく」と、やらざるを得ないからといった空気をありありと感じることがあります。

こちらとしてもそうした心情に配慮し、文句も言わないようにはしてますが、それでもイラッとする時があります。

たとえばですが、安全衛生委員会のために訪問しても、「え?今日でしたっけ?」と完全に失念されているようなケース。前回の委員会でわざわざ日時を決めているにも関わらず、すっかりと担当者が委員会開催を忘れてしまっていることがあります。

あとは、安全衛生委員会には開催のための必要人数が決められていますが、そのメンバー集めで、急遽招集されているため、「いやいや参加している」というのがありありと分かるようなケース。忙しいのは分かりますが、そうした表情や空気はこちらも分かってしまいます。

「こっちもヒマじゃないんだよ」などと、文句らしき言葉をつぶやく人もいます。「それはお互い様ですよ」と言いたい気持ちをグッとこらえ、こちらも委員会に参加しているわけです。

開催のための会議室などが用意されてはおらず、オープンスペースで落ち着かないような環境で会議が開催される時にも、「こんな扱いなんだなぁ…」と身にしみて認識させられ、傷つくこともあります。

「安全衛生委員会は義務だから。開催することに意味がある」と割り切ってこちらも参加すればいいのかな、とも思えばいいのかもしれませんが、そこはやはりこちらとしても割り切れないものが心に残ってしまうわけです。

衛生管理者、もしくは営業所の所長といった議長の方々には、ぜひ産業医が傷つかないようご配慮いただけますと幸いです。

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