「上司に恵まれない経験」は産業医にとってプラスです【産業医マニュアル】

「上司に恵まれない経験」は産業医にとってプラスです【産業医マニュアル】

私の「臨床医から産業医への転身」のきっかけは、人間関係、それも上司との人間関係での悩みでした。もちろん、今考えれば私にも多大なる落ち度があったのですが、悩んで不眠にもなりました。

同僚に比べて業務負荷が高かったことや、顔を合わせればイヤミ・小言を言われ、ついにその職場からフェードアウトしたわけですが、その経験、実はとても産業医の仕事に役立っています。

というのも、同様な経験をされている社員が多いからです。「ヒマさえあれば、ついつい転職情報サイト見てしまう」「精神安定剤代わりに転職のことを考えてしまう」「土日だけが生きがいで、月曜のことを考えると絶望しかない」「朝なんか来なければいいと、夜更かしばかりしてしまう」など、その頃の経験談は社員に共感されることも多いです。

ともすれば産業医は、「今まで苦労なんかしてない、お気楽な人生」を歩んできたかのように思われがちですが、そんな経験もしていると思ってもらえると、より本音で仕事のこと、人間関係のことを話してくれます。その取っ掛かりとして、自分の経験というのはとても役立ちます。

また、「ある社員さんはね…」と、別の社員のことを匿名ながらエピソードとして話しますと、「私だけじゃないんだ」と思ってもらえます。産業医にとって、一つ一つの面談は、経験値として非常に重要です。

そんなわけで、今現在、傷つき、悩み、転職をお考えの先生こそその経験を産業医として活かせる可能性があります。

まずは
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