ドロッポ医であること自体は、私は否定もしません。ですが、ツイッター界隈にいる自称ドロッポ医のツイートを見ておりますと、どこか卑屈で自虐的な方が多いなぁという印象です。
もちろんツイッターですから、日頃溜まっていることを吐き出す場でしょうから、そのようなツイートの傾向になることは理解できるのですが、それにしても一様に「卑屈・自虐的だなぁ」と思ってしまいます。
実際のところ、ドロッポ医であることよりは、「ドロッポ医マインド」の方が私は問題なような気がします。どこか「自分の居場所はここではない」といった現実逃避をしつつ、「やりたくもない仕事」を経済的な義務感だけで続けていく…というのは、やはり自分を追い詰める結果にはなりはしないか、と思うのです。
それでしたら、それほど心身ともに辛くない職場・業務で、常勤医として勤務を続けていく方がよっぽど精神的には健全なのではないでしょうか。
やむにやまれず「ドロッポ」という方もおられるかもしれません。実際、私も人間関係や業務に悩み、「リクルートドクターズキャリア[PR]」に紹介された企業で産業医になるまでの間、数ヶ月のドロッポ生活をしておりました。その時のことを振り返ると、「ダメだな、俺…」と思い続け、精神的な自傷行為を続けてしまい、臨床医を続けていた時代よりも傷ついていたようにも思います。
もしドロッポ医でいることに疲れ、やめたいという方がおられましたら、ぜひ脱却を試みた方がよろしいかと思われます。「次の居場所」に向けて動き出すということで、ドロッポはきっと脱却できると思います。