最近、「まつ毛を伸ばす薬」として処方されるようになった薬があります。グラッシュビスタ外用液剤 0.03 % 5mL（一般名：ビマトプロスト）と言います。
元々、緑内障・高眼圧症の治療薬として発売されていたルミガン点眼液 0.03 %と同じ有効成分であると言われてます。ルミガンの副作用として報告されていた「まつ毛が伸びる」ということを逆手にとって、このグラッシュビスタは発売されました。
この薬の使用法や、使用上の注意、治療費は以下の通りです。
1) 使用方法
1日1回、寝る前に、上まぶたのまつ毛の付け根に塗ります。使用開始2ヶ月頃から改善がみられ、4ヶ月後には、8割ほどの人が改善していたそうです。
一般的には、4～6ヶ月使用する必要があり、効果は2ヶ月ほど続くそうです。
2) 治療費
自由診療で使われる薬で、保険はききません。価格は、1本 5 ml、約 70 日分を2万円前後で販売するところが多いようです。
3) 使用上の注意点
主な副作用は、結膜充血、かゆみ、まぶたが赤くなるなどですが、特に気を付けたい副作用は、まぶたが縁に色素沈着することです。
これを防ぐため、薬剤を上まぶたのまつ毛の付け根だけに塗るような、専用の使い捨てブラシ（アプリケータ）がつけられています。色素沈着が目立つ、下まぶたの治療には使用できません。
なお、白内障手術後で、眼内レンズを挿入している患者さんや、硝子体手術などの既往のある患者さんでは、オススメできず、原則として妊婦さんや、授乳中の患者さんには使用できません。
保険の効かない薬で、お高いですが、まつ毛が気になる方は、医療機関でご相談いただいてはいかがでしょうか。
