「顧客が新型コロナウイルスに感染した」という情報が社員によってSNSで拡散されることの問題点【産業医マニュアル】

勤務先の企業で、「新型コロナウイルスの情報について、ネット上の書き込み、特にSNS上での書き込みを行わないこと」というお触れが出ました。

少し表現をぼやかしていたため、「ん?どういうこと?」と思った次第ですが、どうやら顧客が「新型コロナウイルスに感染した」という情報を社員によって流されでもしたら、企業として大きく信用を失う、ヘタすれば訴訟問題に発展する可能性もあるため書き込まないように、ということのようです。

ついツイッターなどで「○○支店の客が新型コロナウイルスに感染したらしいよ。怖いなぁ」などと書き込むことで、「プライバシーの侵害だ」などと炎上する可能性もあるわけですよね。そこからどんな会社の社員なのか特定されると、会社の苦情が次々にやってきて対処せざるを得ない、などという事態に発展する可能性もあると思われます。

この点、「新型コロナウイルス感染者の有無などについても、顧客のプライバシーに関わることであり、社外に漏らしてはならない情報です」としっかりと伝えた方がよろしいのではないか、と思われます。

逆に、「○○支店のアイツ、コロナに感染したらしいよ」などと書き込むことで、社員のプライバシーが侵害されることや、「○○支店を利用した。感染したかも…」と顧客に不安感を与えたりしかねない可能性もありますね。

いずれにせよ、感染者情報については、やたらにSNSで投稿しないことを周知徹底しておくことは企業にとって重要なことなのかもしれませんね。

タイトルとURLをコピーしました