最近のトピックスということもあり、安全衛生委員会等で「新型コロナウイルス感染症」について話し合う企業も多いのではないでしょうか。
私自身も、2月の安全衛生委員会ではすでに触れており(2020年2月の安全衛生委員会での講話内容と反省【産業医のための安全衛生委員会講話ネタ・テーマ】)、場合によっては3月でも触れる予定です。
そこで今回は、安全衛生委員会等で「新型コロナウイルス感染症」について説明する上で有用な資料についてご紹介したいと思います。
日本産業衛生学会
「新型コロナウイルス情報ー企業と個人に求められる対策ー」が掲載されており、こちらは非常によくまとめられています。
厚労省の「新型コロナウイルスに関するQ&A」に準拠した形で記載されているようですが、こちらの方がコンパクトに要点がまとめられており、説明しやすいかもしれません。
その他、新型コロナウイルスの概要、流行状況なども掲載され、さらには更新もされているので、実際のところ、こちらを紹介するだけでも充実した内容になると思われます。
厚労省
上記の「新型コロナウイルスに関するQ&A」もそうですが、その他、
などがあり、社内対策としてどのようなことをすればいいのか、検討する資料としては外せない内容となっています。
日本感染症学会
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―水際対策から感染蔓延期に向けて―」のクイック・チェックポイントが参考になります。注意すべき事項、症状、感染対策などが具体的に書かれています。
その他、「新型コロナウイルス感染症に対する注意事項」では、
自分自身の健康管理を行ってください。体調が優れないときは朝・夕の体温測定を行いましょう。
病院や施設での面会を控えましょう。高齢者や基礎疾患のある人に感染症をうつさないようにするためです。
人が多く集まる室内での集会等の参加は必要なものに限りましょう。
公共交通機関において、つり革、手すりなどの他人が触れる場所に触れた後は、鼻、口、 目などを触らないようにしましょう。不特定多数の方の触れるものに接触した後の手指衛 生が重要になります。
会社、学校、自宅に着いてから手洗いをしっかり行いましょう。
など、具体的な対策が記載されており、説明しやすいと思われます。
国立感染症研究所
「国内で報告された新型コロナウイルス感染症確定例12例の記述疫学」が掲載されており、どのような感染経路、症状がみられるかといった資料として非常に参考になります。
以上です。
安全衛生委員会では、企業・個人としてどう対策した方がいいか、ということを主眼にお話になると思われますが、上記の資料をご参考にしていただけると説明しやすいのではないかと思われます。