作業環境対策
WBGT値(湿球黒球温度(WBGT)とはなにか?【労働衛生コンサルタント試験面接対策】)を低減させるため、
・気温
・湿度
・気流
・輻射熱
のそれぞれの要素に対して対策を行う。具体的には、
1) 冷房設備や除湿設備により、温度、湿度を下げる(屋外作業では、気化熱を利用したミストファン導入など)。
2) 扇風機を利用して気流を作る。
3) 簡易な屋根や日除けを設置して、作業場所に日陰をつくる。
4) 発熱体と作業者の間に熱を遮る遮蔽物を設置し、輻射熱を遮る(断熱シートや断熱塗料の塗布、遮熱効果のあるパーティションなど)。
5) WBGT値のより低い場所での作業に変更する。
作業管理
WBGT値が28度超えし、安全なレベルにまで低減することが難しいケースであった場合、以下のような作業管理面での対策が重要となる。
1) 体温が上がりやすい身体活動強度の強い作業を避け、負荷の軽い作業へ変更する。
2) 連続作業時間を短縮し、休憩の時間や頻度を延長する。
・1℃超過→1時間当たり15分以上の休憩
・2℃超過→1時間当たり30分以上の休憩
・3℃超過→1時間当たり45分以上の休憩
・それ以上の超過→作業中止が望ましい
3) 服装を通気性、透湿性のよいものにする。
4) 水分摂取を励行する。
5) 適切な休憩場所を確保する。
以上、日本労働安全衛生コンサルタント会機関誌「安全衛生コンサルタント 2019 Vol.39 No.131」参照。
参考図書
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