熱中症予防をめざす上で、暑熱作業のリスクアセスメントはどのように行うか?【労働衛生コンサルタント試験面接対策】

暑熱作業のリスクアセスメント

日本労働安全衛生コンサルタント会機関誌「安全衛生コンサルタント 2019 Vol.39 No.131」より。

法令の遵守

有害性の特定

リスクの推定

リスクの評価

許容できるリスクか否か→(許容できるなら)職場環境・作業条件の維持

(許容できないなら)追加のリスク低減措置はあるか→(ある)リスク低減措置の実施

(ない)健康状態を改善できるか→(可能なら)治療、生活習慣改善等を実施

(不可能なら)就業制限は必要か→(必要なら)就業制限・作業中止

(不要なら)循環器疾患リスクは高いか?→(いいえ)通常勤務可

(はい)保冷用品の着用、生体モニタリング(体温・体重・脈拍等の測定)の実施

補足:暑熱作業におけるハザード

暑熱作業におけるハザードとしては、
1) 暑熱な作業環境
2) 身体負荷の高い作業
3) 拘束時間の連続
4) 通気性、透湿性の低い服装・装備
5) 水分・塩分の摂取困難
6) 休憩場所の不備
7) 健康状態への配慮不足
8) 労働衛生管理体制の不備
などが挙げられる。

補足:リスクの推定方法

リスクの推定としては、コントロール・バンディングの考え方に基づいた簡便な方法が開発されている。

熱中症予防対策のためのリスクアセスメントマニュアル
この方法は、
・暑熱環境レベル(EL)
・作業強度レベル(ML)
・暑熱作業における衣服・装備レベル(IL)
から算出するものである。

補足:暑熱作業におけるリスク低減措置

リスク低減措置としては、
・暑熱環境レベル(EL)の改善:熱源の除去、輻射熱の遮断、空調設備・送風機の利用、作業中止、作業位置の遠隔化、作業時間帯の変更

・作業強度レベル(ML)の改善:作業の自動化・省力化、運搬機械・リフトの導入、作業時間の短縮、

・暑熱作業における衣服・装備レベル(IL)の改善:通気性・透湿性のよい服装や着用法の変更

・その他:休憩室の改善、水かぶり設備、順化の促進、水分・塩分の容易な摂取、作業前や作業中や作業後の体調確認と声掛け、健康診断や既往歴を参考とする適正配置、生活習慣の注意、作業中の体温・体重、心拍数の測定、労働衛生教育

参考図書

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産業医のための労働衛生コンサルタント口述試験対策マニュアル: 一発合格するための秘訣

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