高齢者の脱水+活性化ビタミンD製剤は「高カルシウム血症→急性腎障害」をきたす可能性があり要注意!

『日本医事新報』の2018年9月1日号(No 4923)に、活性化ビタミンD製剤を処方する上での留意点が掲載されていました。

腎臓内科の医師が、整形外科の医師へのお願いという形で書かれた記事であり、脱水になりやすい高齢者(特に、体調が悪く食事摂取不良となっている時や、利尿剤を処方されている場合)に活性化ビタミンD製剤を処方する際には、高カルシウム血症→急性腎障害をきたすため、注意をしてください、とのことでした。

ポイントとしては、

・定期的な血清カルシウム値のチェック
・体調を崩し、食事がとりにくいときには、活性型ビタミンD製剤は飲まないように指導する。

ということを心掛けるとよろしいようです。

高齢者の場合、「具合が悪くて、食事はとれないけど薬だけは飲む」ということもあり、「体調を崩し、食事がとりにくいときには、活性型ビタミンD製剤は飲まないようにする」と説明しておくのも大事なようですね。

外来ですと、あまり血清カルシウム値を定期的にチェックしてないこともありますので、活性型ビタミンD製剤を処方している患者さんで、しばらくチェックしていないようでしたら、検査してみることもオススメしたいところですね。

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