日本労働衛生コンサルタント会機関誌に、「第13次労働災害防止計画」についての座談会の様子が掲載されており、ストレスチェックの高ストレス者面談で「ストレス要因」を上手く聞き出すコツについて書かれておりました。
労働衛生コンサルタントの山田琢之先生のコメントですが、この山田先生は面接のときに、以下のようなことをおっしゃるそうです。
「10 cmくらいのコップがあって、表面張力いっぱいいっぱいまで水が注がれています。そこから1滴、2滴水をこぼすと、水が溢れ出てしまいます。その状態を職場不適応、うつ病、うつ状態であるとします」
コップを心とし、水をストレスと見立てているわけですね。そのストレスが溢れ出ないように、「そのなみなみと水が注がれたコップから、水を1 cmほど減らすには、どのようにしたらいいでしょうか?」と質問するわけです。
そうしますと、普段ストレスを抱えているものの、上司の手前などでなかなか口にできないことを聞きだしやすくなる、とのことです。たしかに、「高ストレス」と言われていても、なかなかピンとこないですからね。イメージとして、「なみなみと水が注がれたコップ。あと数滴垂らされたらあふれ出てしまう。その状態がメンタル疾患の状態」と言われた方が分かりやすいと思われます。
こうしたイメージを持たせた上で、「さまざまな要因で抱えたストレス。その中で、どのようなことを軽減したらあなたは楽になりますか?」と質問するわけですね。いきなり「何にストレスを感じてるんですか?」と質問されて、なかなか答えることができないような社員さんにとっては効果的な方法であると思われます。
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