派遣社員ですと、有期限契約であり、勤務している企業に「契約更新されるか否か」ということが非常に大きな問題となります。
そこで、同じ職場に勤務していて、「契約更新される社員」と「契約更新されない社員」が生まれることもあります。
さらに言えば、2013年4月の改正労働契約法の施行により導入された、「無期転換ルール」により、5年を超えて契約更新された場合は正規雇用化されることもあります。
そうなりますと、一方は「正社員」となり、もう一方は「契約打ち切り」ということも起こりうるわけです。最初は同じ派遣社員であっても、ここにきて非常に大きな格差を生むことになります。
結果、契約打ち切りとなった社員は、正規雇用化された社員を妬み、「電話取り次ぎをせず、切ってしまう」「明らかにサボタージュして困らせる」「あらぬことを吹聴して、評判を悪くする」といったことをし始めました。
正規雇用化された社員は、ついにはメンタル疾患を発症し、産業医面談を実施することとなりました。
派遣社員の労働環境というのは厳しいものがあると思われますが、敵となるのは正社員だけではなく、派遣社員であるということもあると思い知らされた一件でした。
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